25円と800兆円について 425
昨日、朝から綱島公園で桜祭りが開催されました。午後から雨が降ったことは残念でしたが、例年になく満開の頂点で開かれた桜祭りに、大変多くの方が花見に来られていました。いつも陰で支える地域の方々には本当に頭が下がる思いです。しかし、花より団子と言いますが、お祭りで食べる焼きそばは最高です。町内会のテントで焼きそば2つとみたらし団子を買って食べました。
ところで、ガソリンが25円安くなります。暫定税率分の税金が消えるわけですが、なくなることの影響は道路に限らず、特に地方においては一般財源を削ることにつながり、福祉等にも影響が出ることは必至です。この穴を埋めるために、また将来にツケをまわす可能性があります。
800兆円を超える世界一の借金国・日本。なぜこうなったのかを考えますと、やはり先進国としての社会作りをするとコストがかかる。欧米諸国よりもはるかに安い税金で同等の社会を作るとなると、税源を他に求めざるを得ないことは道理かと思います。さらに3割負担を継続する世界に冠たる健康保険制度などはタダでできているわけでもありません。
国を形成する上で必要なコストのひとつに行政コストがあります。人類の歴史の中で、庶民が勝ち取ってきた民主主義。強者と弱者のバランスをとるべく所得再分配機能など必要な役割を果たす一方で、戦後続いてきた「税金の無駄遣い」があからさまになり、メスが入っています。疑念が解消されるまでには、まだかなりの時間がかかるように感じます。信頼の失墜は行政コストを認めない民意を形成しています。この民意に同調するだけなら簡単ですし、政治家も不要なわけですが、責任ある立場、機関は将来ビジョンも含め責任ある主張をすることが必要です。
米国、カナダ、オーストラリア等は日本よりもガソリン税が安価。理由は簡単で車以外の公共交通機関が発達していないからです。反対にヨーロッパのガソリン税は日本の倍以上。先進国が加盟するOECD29カ国中、日本のガソリン税は下から6番目。ヨーロッパ並みに交通機関が発達していても、ガソリン税は安価グループ。当然ながらこの差はどこかで埋めなければバランスできません。
「無駄がある。無駄をなくせばなんでもできる。」気持ちはわからないわけではないですが、匹敵するまでの無駄があるとは考えられません。やはり政治家にはそこの全体を公けにし、ビジョンを示していく必要があると思います。
今月に入り道路財源を審議すべく民主党も対案を出しました。しかし、委員会にを欠席し審議しない。政府案どころか自ら出した法案も審議しない。与党が強硬に進めている、と言いつつそこに民主党はいない。そして今日を迎えました。
言いたいことを言うのはスッキリするのでしょうが、言葉に責任もなく自分がスッキリすればいいというのは、国をリードする者の言動ではないと思いますし、例えていえば、子持つ「親」の立場とは異なるようにも感じます。家族の生活に責任をもち、家族の将来を見据えつつ今を考え、行動するのが親であり保護者ではないかと思います。元々、私は今回の問題への対処は、民主党の政権担当能力=親のような見地から責務を果たせるか、ということが問われているのではないかと思っています。
そうした「親」のような責任ある立場で今回の問題を議論して頂きたいです。足元、喫緊の課題は円高・株安対策です。世界を見ながら手を打って頂きたいと願っています。
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