好奇心について 380
英国のヴァージン・グループをご存知でしょうか。冒険心旺盛なカリスマオーナーや至れり尽くせりのサービス旅客機で有名な企業グループです。その関連会社である宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックが23日、制作中の宇宙船の模型を初公開しました。宇宙船「スペースシップ・ツー」は乗員2人、乗客6人が搭乗可能。建造は60%段階まで進んでおり、年内に試験飛行、早ければ来年にも商用飛行を始めるとのことです。
同社によりますと、予約者はすでに200人にのぼり、総額3000万ドルの予約金を受け取ったといいます。飛行料金は1人20万ドル(約2150万円)。母船となる航空機「ホワイトナイト・ツー」がこの宇宙船を高度15キロメートルまで搬送。宇宙船は空中でエンジンを点火して高度100キロメートルの宇宙に乗客を運ぶことになっており、乗客はおよそ5分間の無重量状態を経験するとのことです。
欧米に限りませんが、特に欧米の成功した企業は将来というより、未来へ向けての投資をよくされます。例えばマイクロソフト。研究所の話を伺うと、タイムマシーンやテレポーテーションシステムを本気になって研究しているとのこと。
こうした尽きぬ「好奇心」が基礎研究の強さの源なのかも知れません。翻ってわが国の現状はどうでしょう。夢や希望を持つこと、努力が実ることにより更なる飛躍を目指すことができる社会になっているでしょうか。格差問題への注目と同時に、努力が報われる、また更なる飛躍を目指したくなる、そうした人づくりについてもっと真剣に考えていくべきではないかと思います。
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