安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「兎の眼」について

未分類 / 2006年11月30日

1123日に児童文学作家の灰谷健次郎さんが亡くなられて1週間が経ちました。丁度同じ日、何を読もうかと探していた我が家の小学6年生に、「兎の眼」(工場地帯の学校を舞台に子どもの優しさと強さを描いた)を紹介したところでした。灰谷健次郎さんの作品には人間の心の奥底を揺さぶるものがあり、私自身、灰谷文学の愛読者のひとりでした。灰谷さんは作家だけでなく、人権擁護を訴える闘う文学者でもありました。1997年、神戸市で起きた連続児童殺傷事件で逮捕された少年の顔写真を掲載した週刊誌出版社に対し抗議。灰谷さんはこの週刊誌の発行元である新潮社から自著の版権を全て引き上げるとともに、記者会見では「子どもがプライバシー暴露を売り物にする週刊誌の商業主義の犠牲になることに、黙っていることはできない。」と訴えられました。今、いじめ問題、教育問題、凶悪犯罪等々、社会に様々な問題が渦巻く中、灰谷さんの正義の言論と行動を引き継ぎ、昇華させる必要性を強く感じます。