晩婚化について
私は現在39歳ですが、サラリーマン時代の友人で同事業所同期入社20人の内約3割が未婚です。2005年国勢調査の年齢階級別男女未婚率という統計の推移をみますと、35歳〜39歳の男性未婚率は30.9%だそうです。結構当たっています。少子化の最大の原因は晩婚化であるといわれています。
05年全国男女未婚率 男性 女性
25歳〜29歳 72.6% 59.9%
30歳〜34歳 47.7 32.6
35歳〜39歳 30.9 18.6
40歳〜44歳 21.9 12.2
実は日本の晩婚化は世界一です。上記の通り30歳代前半の男性はほぼ2人に1人、後半になっても約3割が未婚。30歳代前半の女性は3人に1人が1度も結婚していません。新世紀を迎えた頃は団塊ジュニアによる結婚ブーム到来との期待がありましたが、何が結婚を足踏みさせているのでしょう?様々な理由が考えられますが、大きなところでは自身の将来への不安があげられるのではないでしょうか。
政府の分析のひとつにはバブル経済の最盛期に学校を卒業して、就職よりも一芸に夢を託してフリーターを選んだモラトリアム派から、その後の不況で就職できないまま、やむなく日給や時給で働いているフリーターまで、現在30歳代後半に達している男性の収入と身分格差は拡大、少子化にも影響していると指摘しています。
また別の機関では未婚のまま親と同居する男女の割合が増えており、それが晩婚化に繋がっているとの指摘もあります。同居の理由は、生活の利便性、収入が不安定、兄弟が少ないなどですが、その不自由を感じない快適な生活が結婚のブレーキになっているとのこと。元気な親と大きな子どもが同居して、一見好都合にも見える晩婚化は益々増えていくような気がします。
また、本日の神奈川新聞の特集では「自分の思いに沿った「快楽」だけをカネで買う。猛烈な企業競争の陰で仕事でクタクタになった若者たちの多くが、人とのままならない付き合いを締め出し、「個」の世界でひとり暮している」との見方もあります。
理由は夫々にあると思います。やはり若い方々が結婚して子育てすることに人間としての喜びを見出せるような社会にしていくことが大事なのではないでしょうか。言葉では簡単ですが、昔あったものを取り戻すのに近道はないように感じます。