Archive for the ‘アート’ Category

今から40年以上前、わたしは杉並区梅里にある「阿佐ヶ谷美術専門学校」に通っていました。年上の同級生にイラストレーター志望がいて、その人を通して、「ベン・シャーン」の存在を初めて知りました。神田の古本屋・一心堂で見つけたのが、「文字をめぐる愛とよろこび」(美術出版社・1964.3.5発行・¥4,900)。いくらで購入したのか記憶にありませんが、その同級生に譲ってくれと何度も言われたことは、ハッキリと憶えています。ちょうどこの頃は、画家になろうか迷っていた時期で、よけいにこの画家に興味をもったようです。その証拠に、手元に1970年5月〜7月、東京国立近代美術館で開催された「ベン・シャーン展」の図録があります。また、その会場で購入したと思われる「ある絵の伝記:佐藤明訳」(美術出版社・1966.6.30四版・¥820)もあります。この本には、最後のほうまで傍線が引かれており、熟読していた様子が見て取れます。

このベン・シャーンを思い出したきっかけは、好奇心の強い友人との対話。どのような経緯でベン・シャーンになったのか忘れてしまったが、わたしが素晴らしい画家だと紹介した。その友人は図書館にいって検索し、2冊の本を借りてきた。「芸術新潮(2012年1月号)」と、「ここが家だ(絵:ベン・シャーン、構成・文:アーサー・ビナード、集英社、¥1,680)」。この2冊から、最近、また脚光を浴びていることを知りました。

ベン・シャーン:20世紀のアメリカを代表する画家。1898年、リトアニアのコブノ生まれ。壁画・舞台装置・イラスト・ポスター・風刺画などで幅広く活躍。水爆実験の被害をうけた第五福竜丸の挿画も描く。1969年没。戦後日本の美術にも多大な影響を与えた。 機会がありましたら、ぜひ、ベン・シャーンの絵に触れてみてください。下の本が、古本屋で購入した「文字をめぐる愛とよろこび」。外箱、中箱、本体となっている。

過日、帰省する兄をJR君津駅に迎えに行ったときのこと。改札口に向かう途中、ポスターが目に留まった。見た瞬間、新幹線の写真かと思ったが、ちょっと雰囲気が違う。近づいてみると、写真ではない。描かれている家は、遠近法を無視した描き方で、自在に描かれている。左に目を移すと、枯れ枝もカンタンに描かれている。

具象の風景のギリギリの要素を残しつつ、あとは自由に描かれているポスターの絵。

感動したので、誰が描いたのかと思いネットで検索してみると、他のJRポスターのコメントが多くあったが、自分が見たポスターの情報は見つけることができなかった。他のポスターのコメントが気になったので、どんなポスターだろうとクリックしてみて、これまた驚き。素晴らしいイラスト。アイデアがいい。また、この写真からは読み取ることはできないが、多くのコメントにはボディーコピーが本当に素晴らしいと書かれていた。

木更津市久津間在住の木版画家・森信雄さん。存在を知ったのはいつ頃なのか記憶にない。年に数回、版画展のご案内をいただくが、なかなかスケジュールが合わず拝見する機会がなかった。今回も木更津のスズトヨ画廊で11月18日〜22日まで開催していた。最終日の、それも午後2時過ぎに会場へ。運良くご本人が在廊で、会話することもできた。最終日は午後4時までなのでギリギリだ。

木版で、墨1色の限定された世界だからこその深さと面白さを感じる。幸いなことに他のお客さんがいなかったので、作品の制作過程を聞くことができた。富津市内を彫り込んだポストカードサイズの作品を購入。今まで数点を手に入れたが、新作4点を追加することができた。個人的には、富津を描いた作品が増えたら、一つのカタチにできればと考えている。これからの益々の活躍が楽しみだ。

この時期にさくらと思われるでしょうが、ほんとうに美術館の脇の広場に咲いていました。台風の強風の影響でしょうか? 間違いなく咲いていました。

ほんとうに久し振りに金谷美術館に来れました。金谷にはけっこう行くのですが、休館日だったり、時間がなかったり、夜だったりとなかなか見れませんでした。やっと訪問できたのですが、年間パスポートの期限が切れており、新たにパスポートを申請。年会費4千円。美術館が空いている時にじっくり観るのが好きな自分にとっては割安です。同じ絵でも、観るときの心境で見え方も変わってきます。同じ本でも、読む年代によって印象が変わってくるのと似ています。

そういえば、千葉市美術館で「酒井抱一展」がもう少しで閉展。千葉市緑区の「昭和の森」の側にあるホキ美術館の空間も味わってみたい。こんな欲望が涌いてくるのも秋のせいでしょうか。

エゴン・シーレという画家をご存知でしょうか。

わたしは、この画家が大好きと言う友人を通して知りました。その後、NHK教育テレビ(現在のEテレ)の日曜日の美術番組で見た記憶があります。シーレは、1890年オーストリア生まれで、鋭い人物描写を得意とし、28歳の時、スペイン風邪により他界しました。このシーレの絵に刺激を受け、平面の絵を元とし立体の人形にした人形作家が岡山市にいます。宮崎郁子さんといい、この方の人形展が南房総市千倉のギャラリー・シーレで、9月10日〜10月16日まで開催されています。

このギャラリー・シーレも興味深いスポットですが、この説明は次の機会とします。基本データのみお伝えします。〒295-0004千倉町瀬戸1702 TEL & FAX 0470-44-4893 blog  http://purple.ap.teacup.com/4893/       お奨めの人形展です。

国道127号を南下し、湊川を過ぎ、少しいくと左側にブルーの三角形をした看板があります。白い字で「天羽マリーンヒル」と書いてあると思います。ここを左折して急な坂を登った先に「ギャラリーSIGEL」があります。

今回の訪問は、2回目。最初は、「フォト×俳句」で知られている写真家・中谷吉隆(なかたに よしたか)さんの写真展だった。今回の展示は、宮下昌也さんの絵画展「旅の記憶」。宮下さんとは、お会いしてから10年以上は経っていると思う。鴨川市金束のご自宅にも数回お邪魔している。この絵画展の会期は、5月8日〜5月17日まで。但し、12・13日は休み。宮下昌也さんについては、「画家 宮下昌也」で検索し、4段目に「interview」とありますので、そのページを見ていただくとよく分かります。

富津市内に、このようなギャラリーが誕生したことに歓びを感じます。視察などで全国の市町村を訪問する機会がありますが、時間を見つけて文化的な施設を見るようにしています。芸術・文化に触れることは、日々の生活に奥行きと豊かさをもたらしてくれます。

宮下昌也さんの印象も記したいのですが、またの機会に温めておきます。

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