先月の中旬、寒気がして、その日は早めに就寝。翌日は微熱があったが、その後回復に向かった。これで風邪は治ったと油断していたら、下旬に妻と母がひどく咳き込んできた。もう自分には免疫があるだろうと思っていたら、ゴールデンウィーク後半に高熱が出てしまい、3日間寝込んでしまった。

3日間寝込んだおかげで、仕事が山積していたが、12日の日曜日、市川市芳澤ガーデンギャラリーの「和田誠」展に行ってきた。わたしは、国内のグラフィック・デザイナーで尊敬して方が、3人いる。東京オリンピックのポスターや、NTTのマークで知られている亀倉雄策(かめくらゆうさく・1997年82歳で逝去)。二人目は、ユーモアあふれるポスター、視覚のトリックを利用したアート作品で知られている福田繁雄(ふくだしげお・2009年76歳で逝去)。三人目が、和田誠(わだまこと)さん。現在も「週刊文春」の表紙の絵を描いている。イラストレーター、映画監督、エッセイスト、絵本作家として多才を発信している。そのイラストをみれば、直ぐに「この人か!」と、ほとんどの方に分かってもらえると思う。

この3人のデザイナーは、作品集や著作を通して自分なりに理解しているが、一度でいいからナマの人間に触れたいと願っていた。しかし、残念ながらお二人の方に会うことはできない。そんなことから、最後の方には、ぜひ一度お会いしたいと願っていたところ、ギャラリートークがあると新聞記事で知った。当日、午後1時から整理券を出すとあったので、万全を期して正午過ぎに会場に着くと、既に10人の希望者が並んでいた。1時には定員50名を超える人たちが並んだ。そして、忘れかけていた少年の心で、開会の2時を待った。

想像以上に、やさしく、気配りをされる人間でした。当初、サイン会は無いと学芸員が言っていたが、トークの最後に「やります!」と発表。わたしは、会場で購入した「和田誠ポスター集」を抱え、順番を待っていました。驚いたことは、差し出される本などに、それぞれサインを書く位置を全体のバランスを考慮し、楽しみながら真剣に続けていたことです。ひとつひとつが、違うのです。わたしの番が来たので、表紙を開いた次にくる無地の部分を差し出したら、和田さんは次のページをめくりイラストが描かれている下に「Wada Makoto」と描き、更に装飾的な線を付け加えました。驚きと歓びの瞬間でした。ナマの人間に触れることができた、貴重な1時間半でした。

写真は、ギャラリーの外観。庭園に咲いていた薔薇。住宅地とは思えない豊かな自然環境。

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富津市 藤川正美
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