父・市郎は、平成17年12月14日に88歳3カ月の生涯を閉じた。小学校を卒業もしないで、桶屋の小僧となり、典型的な職人として生きた。

桶の材料の木については熟知していたが、庭にある樹木については無知だったと思う。30年位前だったと想うが、庭に枝振りのよい木蓮があった。当時の植木屋さんが、10万円で譲ってくれないかと来たことがある。父は売らなかったが、その後、好きなように剪定をし続け、結局枯らしてしまった。もったいない気持ちもあったが、父が植え育てた樹である、私が兎や角いう立場にはない。

今年の春も、自宅の小さな庭に父の植えた花々が咲いた。父の死については、悲しみは殆どなかった。感謝だけが残った。

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富津市 藤川正美
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