今週の月曜日(9月5日)から平成28年 第3回 福生市議会定例会が始まりました。
今回の私の一般質問は5項目5点について行いました。以下、質問の要旨です。
1.地域猫制度について
地域猫制度は、無責任な飼い主が飼育を放棄し、捨て猫となって増えてしまった猫による糞害や、勝手な餌やり等で起こってしまう地域トラブルの解決のため、町会や地域ボランティアが中心となって、地域の飼い主のいない猫の捕獲、不妊・去勢手術、餌やり、周辺の清掃等を実施し猫の数を地域でコントロールしていく制度であると認識していますが、地域の猫として、一代限りの生を全うさせるという取り組みの性質上、長い期間を要する事業です。
しかし、屋外で暮らしている地域猫は暑さや寒さ、事故や病気、虐待などの危険性に晒されています。『飼い主のいない猫』から『飼い猫』にすることで、そうしたリスクから猫を遠ざける有効な取り組みとして、猫を飼いたい、飼ってみたい方と飼い主のいない猫をマッチングさせ、譲渡を行う里親事業があります。
他市の事例を紹介し、信頼できる里親のもとで、より適切な飼育環境で生活させてあげることができる里親事業への支援の拡充を要望しました。
2.スポーツ・文化・芸術の振興促進について
本年、福生市内で活動するスポーツ団体から、アルティメットという競技の世界大会(U-20)の日本代表に市内在住の中学生が選出されました。
しかし、野球やサッカーなどのメジャーな競技団体の一部には各協会が遠征費等を負担している例もありますが、マイナーなスポーツは補助金などがなく、自己資金で賄わなければなりません。
福生市は『このまちが好き 夢かなうまち ふっさ』を掲げ、様々な施策に取り組んでいますので、全国規模、また世界という大舞台で思う存分力を発揮し、自己実現できる支援が必要であると考えました。今回はスポーツが一例となりましたが、書道や吹奏楽、科学分野などの文化・芸術活動も同様であると考えています。
全国大会等に出場する団体・個人への支援についてはこれまでも一般質問等を通して議論されてきましたが、今回私は市内で開催するイベントでのデモンストレーションや講演会の講師など、振興に寄与することを条件とした助成金制度の創設を提案しました。
3.東福生駅周辺整備について
近年、東福生駅の1日の平均乗降客数が3000人を超えているとの情報があり、その利用価値が高まっていることが伺えます。かねてより、東福生駅の利便性の向上、特にバリアフリー化については様々な要望がありましたので、現在の状況を確認し更なる推進を、と要望しました。
また現在、福生駅東口と東福生駅周辺地域を結ぶ富士見通りの拡幅整備事業が進められていますが、富士見通りの延伸部分であり、米軍横田基地に面した国道16号沿いの国際色豊かな商店街(ベースサイドストリート)を繋ぐ地域である東福生駅周辺の整備について、街灯の選定や街路樹の選定、公共サインの英語表記など、統一感のある景観コントロールを行い、『訪れたくなる地域』として整備していただくことを要望しました。
4.サイクルシェアリング事業について
福生市環境基本計画における地球温暖化対策の一つとして、環境への負荷軽減等を目的に展開されているサイクルシェアリング事業ですが、事業の効果をより高め、普及させていく為には、人が多く集まる場所、多くの市民が住む場所など、高い利用率が期待できる効果的な場所へのサイクルシェアリングステーション(拠点)の開設が必要です。
そしてこの事業には、交通弱者対策の観点も含まれており、市民が広く日常の足として活用できるような場所、具体的には居住者が多く高齢化が進んでいる、またその多くが市の中心部から離れた場所に位置している都営住宅、市営住宅、公社住宅、UR住宅などに整備していく必要があることを訴えました。
5.介護サポーター事業について
市内在住の65歳以上の方が登録し、介護施設等でボランティア活動を行うことで健康促進と地域の活性化を図ることを目的とした介護サポーター事業について、現在ボランティア活動の対象となっている特別養護老人ホームと配食サービスの配送に加えて障害者施設や介護予防事業などを含め、対象施設・対象事業を拡充すること、合わせてサポーター増員の取り組みの推進を要望しました。
来週(9月12日)からは平成27年度の福生市一般会計決算審査特別委員会が開かれます。私はこの特別委員会の副委員長を仰せつかりましたので、円滑な質疑になるよう議事運営も頭に入れつつ、決算書や事務報告書と格闘中です(汗)