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バックナンバー 2015年 9月

 9月議会が本日午前中で閉会となりました。世間はすぐに5連休ですが、早速午後から訪問対話に行ってきました。じっくりと今国会での重要法案について話し込み、ご理解を深めていただきました。明日から全力で対話に、街頭演説に、地域活動にと動いてまいります。

 

 今回も皆様の声を一般質問として、しっかりと訴えてまいりました。一問目の「小中学校普通教室へのエアコン設備の整備について」は、猛暑の夏が続いていることから、議会では小中学校の普通教室へのエアコン設置を求める意見が何度か出ていますが様々な事情から進んでいません。私は財政的な問題を緩和するために、PFI方式を活用し、民間の資金・技術を導入して進めることを提案しました。答弁はPFI方式を整備の手法の一つと考えるが、国の補助金の採択状況も厳しい折、他の事業とのバランスも考えながら検討するとのことでした。

 二問目の「藤岡市の情報発信について」は、藤岡市の情報発信の手法として、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスの導入を、再度提案しました。答弁は今年度中にツイッターに加えてユーチューブを活用して、情報発信を行っていくとのことで、ご要望をいただいた若い世代の皆さんの声に応えることができました。大変ありがとうございました。

以下、質問と答弁の要旨を、やや長文となりますが掲載させていただきます。

 

 

1.小中学校普通教室へのエアコン設備の整備について

 

問:子どもたちの健康のために、普通教室の室温を熱中症にならないレベルまで下げる必要があります。「学校環境衛生基準」で教室内の温度は10度以上30度以下であることが望ましいとされ、学校環境衛生管理マニュアルには、児童・生徒等に生理的、心理的負担をかけない最も学習に望ましい条件は夏期では25度から28度程度であると記載されています。室温を管理する最も確実な方法はエアコンの設置であり、児童生徒の健康を守るために効果があると思われますが、お考えを伺います。

 

答:学校での熱中症対策としてすべての普通教室で扇風機を、体育館では冷風機を使う他、各学校では適切に対応しています。しかし最近の異常な暑さで高い階では40度近くになることもあり、子どもたちの健康に望ましくありません。エアコンの使用で教室内の温度が適切に保たれ、児童生徒の健康を守る上で効果があると考えています。

 

問:エアコンを設置した地域の学校からは、「集中度が増した」「授業への反応がよくなった」など肯定的な声が多く、当然授業の理解度や学習効果は向上すると思われます。反面子供の忍耐力が落ちるという声も若干あったそうですが、こういった懸念について子供たち自身に話し合わせることも教育だと考えます。エアコン設置による教育効果についてお考えを伺います。

 

答:子どもたち自身に、エアコンの使い方等について考えさせることが大切です。健康に対する意識を高めさせたり、エネルギーについての考え方を培ったりするなど、様々な教育に生かせると考えています。

 

問:文科省の調査では、平成26年4月1日現在で全国の小中学校普通教室のエアコン設置率は32.8%。群馬県は57.6%で、全国的にも上位です。そして現在県内では各市で、全ての普通教室へのエアコン設置が進められています。このままでは藤岡市の学校の教室にエアコンがないということが、今後クローズアップされかねません。エアコン設置で教育環境を整えることも、安心して子育てのできる地域をつくることにつながり、地方創生にとっても有益と考えますが、伺います。

 

答:普通教室へのエアコン設置については学校現場からの要望もあり、学校施設環境整備における課題の一つであると捉えています。エアコン設置によって子どもたちの教育環境を整えることも、「子育てするなら藤岡市」という評価を高め、安心して子育てのできる地域をつくることへの具体策の一つであり、有益であると考えます。

 

問:この事業の最大の問題点は、その多額の費用と思われます。過去の答弁では総額約5億1400万円を見込んでいるとのことで、簡単に結論を出せないことは理解できます。

 そこで私はこの事業に、PFI方式の導入を提案します。PFIは、公共施設等の設計、建設、維持管理および運営に民間の資金やノウハウを活用し、効率的に公共サービスを提供すること目的としています。

 京都府長岡京市はPFI方式によって、平成20年にエアコンを市内小中学校の295教室全てに一斉導入しました。事業期間は平成32年度までで、総額は13年間で6億3670万5000円。長岡京市が自ら実施する場合に比べて7829万円、率にして10.95%の削減となりました。またこの費用は13年間で平準化して支払うため、年間の負担は約4900万円となります。

 仮に藤岡市が同一の条件で契約できると仮定すれば、総事業費はおよそ4億6000万円、単年度負担は3500万円余りになります。PFI方式の活用で市の財政負担を緩和しながら、全ての小中学校の教室にエアコンを設置することを検討するべきと考えますが、伺います。

 

答:PFI方式によるエアコン設置は国の補助を受けられることから、藤岡市における整備手法の一つと考えます。よりよい教育環境を提供できるよう、PFI方式による整備手法も踏まえ、ほかの課題ともども検討を深めていきたいと考えています。

 

 

2.藤岡市の情報発信について

 

問:若い世代が友人と交流し、様々な情報を入手するツールとして、ツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス、略してSNSと呼ばれますが、これが大きく普及しています。私は3年前の一般質問で、新しい情報発信の手段として、SNSの活用を提案させていただきました。その際の答弁では、現在活用している広報媒体の充実を図りながら、ソーシャルメディアの活用方法を調査・研究してまいりたいとのことでした。その後の検討状況、調査研究の結果について伺います。

 

答:平成26年に作成した「藤岡市第2次情報化推進計画」中では、SNSを30年度末までに導入を検討するとしており、現在準備を進めています。導入を予定しているのは、文字と静止画で情報発信するツイッターと動画で情報発信するユーチューブです。

 

問:地方創生が市政の重要なテーマになっている今、藤岡市を訪れる交流人口を増やしていくためにも、SNSなどの活用はすぐにでも始めるべきです。

SNSにはこれまでのメディアにはなかった、拡散性という特徴があります。リツィートなどの機能によって、多くの人と情報が共有でき、思いもかけない情報のネットワークが広がっていきます。これを藤岡市のアカウントで行い、更にユーチューブに誘導してイベントの様子や観光情報の動画を見てもらえれば、その効果は大きく膨らむと考えられます。このメディアは大きな予算を伴うこともなく、体制さえ整えればすぐに始めることが可能です。交流人口を増やすために、SNSによる情報発信を早期に進めるべきと考えますが、伺います。

 

答:地方創生を進めるには、新たな人を藤岡市へ導くことも重要であると考えます。藤岡市を知ってもらい、一度足を運んでもらう、そのためには情報発信が重要であり、情報の拡散性が高いSNSは情報発信手段として有益であると考えます。なるべく早く導入・運用し、交流人口を増やすきっかけになるよう取り組んでまいりたい。

 

問:同じく3年前の質問で、各部署が事業を行いながら個々に広報に当たっている現状に対して、総合的な広報戦略の必要性について伺ったところ、情報発信力の向上に努め、各部局との連携をより密にしながら、総合的かつ効果的な広報展開を図っていきたい旨の答弁を頂きました。この点についても、現在の取り組みの状況についてご説明ください。

 

答:既存の情報発信手段を充実させるため、広報ふじおかに「AR=拡張現実」を取り入れ、広報紙の魅力アップを図っています。また全庁から情報が集まる秘書課広報広聴係にホームページ事業を移管し、ホームページの改善を進めています。その他にも、広報担当者から事業担当者へマスコミへの情報提供を提案し、パブリシティ活動の強化を図るなど、効果的な広報活動が行えるよう取り組んでいます。

 

問:地方創生を軌道に乗せるためにも、市内外に対して藤岡市の情報を効果的に発信する努力は欠かせません。今後は全庁的な視点で情報を集約して、効果的に情報発信していくべきと考えます。そのための効果的な体制を作ったうえで、ツールとしてSNSも活用していくことで、さらに大きな価値を生むことができます。今後の藤岡市の交流人口を増やし、地方創生を進める手段として、藤岡市の市内外に向けた情報発信全体についてどのようにお考えか、伺います。

 

答:地方創生を着実に進めていくには、積極的な情報発信が大切だと考えています。藤岡市の魅力を積極的かつ効果的に発信することで、藤岡市の知名度を上げ、交流人口を増やし、その中から定住人口への移行者を生み出す。そのためには、人々の多様化するニーズにマッチした情報を発信する必要がありますが、それには事業を一番知っている各担当部署から、積極的に情報発信を行うことが必要です。そして広報担当部署でそれらの情報を集約し、情報の内容やターゲットに合った発信手段を使い効果的に発信していく、このような体制が望ましいと考えます。

 今年度、SNSの導入を予定しています。新たな情報発信手段を実際に運用していく中で、更に効果的な情報発信体制を整備していきたいと思っています。

 

 

*上記はくぼたによる私的要約です。詳細は後日に市議会ホームページに掲載される議事録をご覧いただくか、くぼたまでお問い合わせください。

 藤岡市議会9月定例会が、9月3日より開会中です。日程は3日より18日までの16日間です。今議会でも引き続き一般質問に取り組ませていただきます。その通告内容は・・・

1.小中学校普通教室へのエアコン設備の整備について

(1)児童・生徒の健康上の効果について

(2)児童・生徒の学習・教育上の効果について

(3)地方創生に資する、教育環境の整備について

(4)PFI方式によるエアコン設備の整備について

2.藤岡市の情報発信について

(1)ソーシャル・ネットワーキング・サービス活用の検討状況について

(2)ソーシャル・ネットワーキング・サービス活用による観光・イベント情報の

 発信について

(3)総合的かつ効果的な広報展開への取り組み状況について

(4)地方創生に資する、今後の情報発信への取り組みについて

 

 1番の小中学校普通教室へのエアコン設備の整備については、猛暑の夏が続く中、全国的に公立小中学校の普通教室へのエアコン設置が進められています。藤岡市はいまだ検討段階ということで、議会でも何人かの議員が質問していますが具体的には進んでいません。その背景にはこれまで藤岡市は校舎耐震改修と大規模改修を優先させてきて、校舎の対応は今年度ですべて終了するのですが、エアコン設置には新たに数億円の財政負担が必要であり、また体育館やプールの老朽化対策はこれからという現実もあります。

 しかし校舎の上層階は室温40度に及ぶ日もあるということで、これも待ったなしの対応が求められています。そこでPFI方式を導入して、民間の資金・技術を活用し、市の財政負担を軽減・平準化する方法を提案させていただきます。

 

 2番の藤岡市の情報発信については、地方創生が重要な課題となっている中、藤岡市の内外に向けての情報発信は旧来の広報紙とホームページが中心です。携帯キャリアメールによる情報発信も行っていますが、これも登録者にしか届きません。そこでSNSによる情報発信と、全庁的な体制での情報発信について、再度提案します。これによって藤岡市の知名度向上と、観光・イベント情報の拡散による誘客も図れます。十分に準備して臨んでまいります。

 

 また9月議会は決算議会で、26年度の決算について審査し、市民からお預かりした税金の使い道をチェックしてまいります。分厚い決算書との格闘もしばらく続きますが、全てにしっかりと取り組んでまいります。

 

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 2学期から地元区長さんの依頼で、子どもの下校時間の見守りをさせていただいています。下校時間ですからいつもできるわけではありませんが、可能な日は近所の市道交差点に立って、小学生の下校を見守っています。朝の登校時間なら毎日のようにできるのでしょうが、わが校区では朝の交通指導は保護者が当番制で行っています。私もまだ小6の息子がいますので、月1回は着いています。 

 残念なことに子どもを狙った卑劣な犯罪と、悲惨な事故は後を絶ちません。議会でも子どもたちの安全に取り組んでいますが、未来の宝である子どもたちが元気に学校に通えるように、現場で少しでもお役にたてればと思っています。

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藤岡市 窪田行隆
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