水野県議に誘っていただき、藤岡市役所保健センターで月1回行われている「マザー&チャイルド」事業を見学させていただきました。これは県の障害児療育体制整備推進事業の地域療育相談のメニューのひとつで、発達に遅れなど気になるところのある子どもに、集団での遊びの場を提供し、母親を中心とする保護者の子育てに関する相談に応じることで、子どもの発達を支援するものです。藤岡市では主に乳幼児健診で、保健師が中心に気になる子どもの保護者に声をかけてフォローの場として、保育所や幼稚園とも連携しながら主に障害受容前の母子の子育て支援の場としています。担当するのは保健福祉事務所と市の保健師、委託先の民間療育機関のスタッフです。
2時間弱の遊びの場面では、担当者が子どもたちに声をかけて遊びをリードしながら子どもたちを観察し、また保護者とも会話して子どもの日常を確認したり、相談に乗ったりします。一見スムーズに遊んでいるだけに見えますが、担当者はそれぞれの子どもの特性に応じて声掛けをしたりしていました。
午前中で親子を帰した後は、昼食をはさんで午後は担当者全員で、個々の子ども達一人一人についてカンファレンスを実施します。担当の皆さんは実に子どもたち一人一人をよく観察していて、詳細にその行動や発言をもとに発達の状況を確認し合っていました。次の会議があり中座させていただきましたが、専門職の皆さんの技量の高さに感心させられました。
以前に党の機関誌である月刊公明に依頼されて藤岡市の発達支援事業についてレポートを書いたことがあるため、事業の流れ自体は把握していましたが、この事業の実際の活動を見ることができて大変有意義な見学となりました。