議会運営委員会で視察

 1月21日から23日までの3日間、議会運営委員会に同行して関西方面に行政視察に行ってまいりました。今回は副議長の公務として、公務の重なった議長の代理としての視察参加でした。

 議会運営委員会の視察は常任委員会のそれと違って、議会運営に関することにテーマが限定されますが、現在議会改革に取り組んでいる藤岡市議会としては、議会改革の様々な取り組みを全国の先進地に学ぶべく視察を行っています。藤岡市議会では昨年12月議会で議会基本条例を制定し。4月より施行することとなっています。しかし条例制定はゴールではなくスタートでなければならないと考えます。以下、私見ですが視察の報告をさせていただきます。詳しくは後日市議会ホームページに掲載される、委員会の視察報告書をご覧ください。

 

 初日の大阪狭山市では、議会による事務事業評価と、通年議会の取り組みを視察しました。事務事業評価は多くの自治体で行われていますが、議会の手で行われているところは少ないと思います。

 昨年度は市民の関心が高い3事業に対して評価を行っています。まず対象事業の資料提供と説明を理事者側から受け、その後議員個人が聞き取りや現地調査を行って評価シートに従って評価・採点します。その結果は会派ごとに持ち寄って会派としての評価を決定し、最後に議会として集約します。その上でこれらの事業に対する意見等が十分に市政に反映されるよう、議会として市長に対して要望を行うというものです。

 藤岡市では決算委員会などの場で議員個々に質疑を行うことで、個々の事業に対する監視・評価を行っていますが、議会としての評価となるとそれは一足飛びに決算案の認定まで行ってしまいます。予算の議決・決算の認定は、議会としての執行部への最大の武器ですから当然それでいいのですが、その前段として、または補完するものとして判定や数値で議会としての意見が表明できることは、議会の監視・評価機能を高めるものとして有効であると思います。

 

 通年議会については、最近導入する議会が増えてきました。通年議会とは招集手続きを年1回にして、文字通り一年中議会を開会しておくことです。もちろん毎日会議をやっているというところは無いと思いますが、いつでも本会議を行うことができます。その効用としては首長による専決処分(本来議会の議決が必要なことを、次の定例議会まで待てないので市長が自分で手続きを進めること)が減らせることが言われています。また緊急に対処しなければならないことが起きたときにも、すぐに対応することができます。

 大阪狭山市では年1回招集した後は、これまでの定例会を行っていた時期に定例月議会を行うもので、実際の会議開催状況は、以前とそれほど変わっていません。これは大阪狭山市の現状で対応できる、通年議会の形として選択したとのことです。それでも今年度は5月と7月の2回、緊急議会を行って補正予算を審議しています。常時本会議を開いているわけではないので、専決処分も必要になることから、地方自治法に従い一定の基準を設けて専決処分できる項目を定めて対応しています。今後の課題として、月例の定例日を設けるなど、より審議を充実させることも検討しているとのことでした。議長が率先して議会改革に取り組んでいる姿が印象的でした。

 

  奈良市では、会議中における通信機器の持ち込みについて視察しました。奈良市議会では現在本会議や委員会へのパソコン・タブレット端末・携帯電話などの通信機器の持ち込みを試行という形で許可しています。その目的は質問・質疑に際してネットに掲載された資料等を閲覧して参考にできることで、審議を充実させることです。議場において市長は副市長や多くの部長を率いているのに対し、議員は一人で質問しなければならなりませんので、その情報ギャップを埋めるためということでした。奈良市のホームページには、予算についての詳細な資料が掲載されており、それをパソコンで閲覧できればかなりの情報量になります。

  しかし実際に議場にパソコンやタブレットを持ち込んでいる議員は5人ほどに留まっているということでした。それに対して市長はすぐさま答弁用に、議場に説明者として入る部長全員分のタブレット端末を導入しています。理事者側が一枚上手という感じがします。ICTを使いこなせる議員に頑張ってもらって、効果を上げていっていただきたいと思いますが、どういう情報を議場内で活用するのか、そして質問の中でどう生かしていくのか議員がよく考えて使いこなしていかないと、実際に議論の場である議場で活用するのはなかなか難しいと感じました。

 

  最後の彦根市では議場開放の取り組みについて視察しました。彦根市では当初は傍聴人を増やす目的で、まず議場を知ってもらおうと議場で市民の有志にコンサートを開いてもらう「議場コンサート」と、市内の小学生に議会での審議を体験してもらう「子ども議会」を定期的に開催する取り組みをはじめました。

 

 しかしなかなか傍聴人は増えなかったため発想を転換して、議場に市民に足を運んでもらう機会を提供すること、また議会を子どもたちに知ってもらう教育効果などを考え、近視眼的に効果を求めるのではなく長い目で取り組んでいます。その結果、議場コンサートとこども議会の開催時には、多くの来場者で市役所の駐車場が混雑するということです。

 

 特にこども議会は、実際の本会議と同じ進行で審議が進められ、議事録も作られるため執行部も答弁に責任を持ち、こども議員に約束したことは実行するという緊張感を持って臨んでいるということです。一部その様子を映像で見せてもらいましたが、こども議長の議事進行、こども議員の質問も素晴らしいものでした。藤岡市でも市政施行50年の時にはこども議会を行っており、60年の来年度も実施できればと思います。

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藤岡市 窪田行隆
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