8月21日
党県本部の会議室で、議員研修会を開催しました。これは県本部青年局で自主的に研修会を企画して実施したもので、県本部が正式に主催した研修会に続いて、この夏2回目となる研修会でした。講師には元公明党豊橋市議会議員で、地方政治クリエイトを主宰されている伊藤秀昭さんをお迎えしました。伊藤さんは現職時には党所属地方議員の中で、最も党勢拡大に尽力された議員の一人であり、常に自身の主張や政策を発信され地方議員の奮起を促し続けたオピニオンリーダーでした。その伊藤さんが地方議員向けに講座をスタートさせたということで、県本部青年局としてお招きし、研修を担当していただいたのです。
今回の研修内容は「地方議員のための地方自治法講座」、「議会テーマ講座」、「議会広報講座」の3題で、どれも地方議員6期24年を全力で走り続けてきた経験と情熱に裏打ちされた、実践的な内容でした。私は現在2期目の折り返し点を過ぎていますが、できれば1期目の初当選直後にこんな講義を受けられたらと感じました。しかし中にはこれまで6年間取り組み続けたことが、間違いなかったと思える内容もありました。これまで6年間余りの議員活動を振り返り、初心にリセットできた貴重な機会となりました。
公明党地方議員はほとんどの議会で少数会派です。そのため議会の中で成果を上げ続けるためには、学び続けて政策で勝負するしかないと思っています。これからもしっかり学び続けてまいります。
7月31日
夕方から夏休みで退屈した子供たちを連れて映画館へ。やっとジブリ映画「風立ちぬ」を観ることができました(子供たちはポケモンを観ていましたが・・・)。
映画の二郎は堀越二郎と小説家の堀辰雄を足して2で割った人物ですが、話の本筋は飛行機の設計に悪戦苦闘する二郎の話でした。二郎は「美しい飛行機を作りたい」という夢を抱いて東京帝大から三菱に入社するのですが、この時代に飛行機を作るといったら当然軍用機を作るしかありません。優秀な二郎は戦闘機の設計を任せられます。二郎の努力は実って美しい九試単戦が完成し、やがてそれは零戦の開発につながっていくのです。しかし物語のラスト近くにそれは零戦の残骸の山となって、日本は敗戦を迎えます。零戦は1機も帰ってきませんでした。技術者として夢を追い、全力で仕事をした結果が残骸の山、すなわち国を滅ぼした敗戦だったのです。やはり戦争は愚かしいものです。二郎の努力はなんだったのか・・・。
しかしそれは現代の視点から見るからであって、個人としての二郎は技術者としてなすべきことを全力でやったのであり、時代背景を考えればそれは批判されることではなく賞賛すべきことだったと思います。技術者・ものづくりに関わる人たちの視点、またある意味「今為すべきことを全力で為せ」ということで言えばかなり普遍的と言ってもいいレベルで現代でもそうかもしれません。宮崎監督も含めて・・・。当時の日本人は当然みんなそう思っていたでしょうし、それは明治以来の教育の結果とも言えます。
ここまで考えると、当時の日本に教育者・宗教家として、教育は子どもたちの幸福のためにあるとしてそれを実践し、戦争に反対した師弟がいて、その運動が現代に大きく世界に広がっているということは、すごいことだと改めて思いました。
ともあれ「風立ちぬ」と「堀越二郎の軌跡」展は、見る人によってさまざまな見方があるとは思いますが、素晴らしい映画であり、技術者としての堀越二郎の素晴らしさが実感できる展示です。ぜひお見逃しなく。