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 藤岡市総合学習センターで関孝和先生顕彰第63回全日本珠算競技大会が開催され、開会式に来賓として出席させていただきました。

 

 この大会は藤岡市で開かれる唯一の「全国大会」で、今回も北は青森から南は沖縄まで、小学生から大人まで全国から361名の選手が集い、盛大に開催されました。なぜこの小さなまちでそろばんの全国大会が開かれるかというと、この大会は江戸時代初めの世界的な数学者で、藤岡で生まれたともいわれる関孝和を顕彰する大会だからです。

 

 関孝和は群馬の人なら上毛かるたの「和算の大家 関孝和」でおなじみですが、ニュートン、ライプニッツと並ぶ世界3大数学者の一人です。和算(鎖国時代の日本で独自に発達した高等数学)の大家で「算聖」と仰がれていました。彼は鎖国下の日本で、独自に行列式を発見し、円周率、天文暦学等の高度な数学を幅広く研究するなど、その業績は世界的なレベルに達しました。藤岡の偉人をしのび、開会式では黙とうをささげます。

 電卓の登場と普及で、学ぶ人も減っていくそろばんですが、大会に集ってくる小学生を中心とする選手たちは、私から見れば神業としか思えない腕前の持ち主ばかりです。私は子どものころから算数・数学が苦手でしたので説得力がありませんが、世界の中で日本の子どもたちの算数・数学力が落ちているそうです。そろばんは数学に親しむための良いトレーニングになると思いますので、そろばんの復興とともに、この大会がさらに発展するよう願っています。

 

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藤岡市 窪田行隆
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