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震災の教訓を今度こそ

未分類 / 2018年7月4日

6月18日に起きた「大阪府北部地震」はマグニチュード6.1、最大震度6弱を観測し、死者4名、負傷者428名(7月2日時点 消防庁発表)という大きな被害をもたらしました。犠牲になられた方のご冥福を衷心よりお祈り申し上げるとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。

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中でも小学校のプール沿いのブロック塀が倒れ、登校途中の女子児童が下敷きになり死亡するという痛ましい事故が起こりました。倒壊した壁は、元々あった高さ1.9mの壁の上に、目隠し目的でブロックが8段分(1.6m)積み上げられた部分だったため、建築基準法施行令(しこうれい)により定められたブロック塀の高さ基準(2.2m以内)を遥かに超えていた上に、高さ1.2m以上のブロック塀に設置が求められている控壁(ひかえかべ)もなかったことが報告されました。さらに、2015年11月に防災アドバイザーが壁の危険性を指摘していたにもかかわらず、市教育委員会の職員が簡易検査を行い問題なしと判断していたことが判明しました。過去の震災の教訓が生かされず、人災との批判の声も上がっております。

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これを受け江戸川区議会公明党は、6月21日、多田正見江戸川区長に対し、「通学路の総点検・調査を求める緊急要望書」を提出し、通学路の緊急点検と必要な措置を求めました。多田区長は、総点検・調査を実施し、対策を進めていく意向を示しました。

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6月27日、区が調査をした結果を公表、学校以外の区の施設のうちブロック塀が設置されている施設が41件あることが判り、これらについては安全性を再度確認の上、それぞれの所管において改修工事等を実施することが報告されました。

また、区立小学校71校、区立中学校33校、区立幼稚園2園合計106校(園)のうち21校が道路沿いにブロック塀があることがわかり、今後ブロック塀からフェンスに替える工事を行うことになりました。また、このうち2校(鹿骨小・下小岩小)は建築基準法に不適合なブロック塀であることが判明したため、緊急対策として控壁の施工を7月1日までに行いました。

鹿骨小工事前

工事前

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工事後

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控壁にはけがを防ぐため角にクッション材が施工されています

 

区の施設におけるブロック塀の対応は以上ですが、区民が所有するブロック塀の撤去及びフェンス等の設置工事は、通学路に面しているものについては区の助成制度がありますので[工事費の2/3(上限:16,000円/m)]是非この機会にご検討・ご相談ください。

お問い合わせ先:土木部 保全課 事業調整係☎03-5662-1930(直通)

 

これからも、区民の皆さまと共に、安全・安心の地域づくりを進めて参ります。