バックナンバー: 2010年 8月

 8月19日(木)午前、区内臨海町にある東京都下水道局の『葛西水再生センター』を訪問し、太陽光発電設備を視察させて頂きました。平成21年、この新型太陽光発電設備は、発電効率の向上などを目指し、葛西水再生センターに我が国で初めて本格導入され、平成22年4月8日に稼働。

 当日は、中尾センター長から設備の説明をお聞きしました。3,836枚の太陽光パネルは、発電効率の高い一軸追尾タイプ(太陽の向きに合わせてパネルが動く)で290KW、従来型の固定タイプでは200KW、併せて総容量は490KWの発電能力(一般家庭約160世帯分に相当)。 この日は、生憎の曇り天気のため、100KW前後の発電量でしたが、期待されるCO2の削減量は、年間約220t-CO2とのことです(代々木公園の面積 の森林が吸収する量に相当)。

 また、昭和56年に運転開始した下水処理施設の処理能力は、一日に40万トン。環境保全やまちづくりに役立っているほか、水処理施設の一部に蓋をして、上部にスポーツ施設を設け、住民の憩いの場として開放しています。いずれの施設も、費用対効果を確認しながら、地球環境に大きく貢献出来る施設として、大いに期待したいと思います。

8月18日(水)午後、世田谷区発達障害相談・療育センタ-『げんき』に行ってきました。ここは、独立行政法人 成育医療センタ-敷地内の大蔵二丁目複合 型子ども支援センターの2・3Fにありました。運営等については、区が、国の土地を借りて建てた施設を、社会福祉法人の『嬉泉』に委託していました。平成 21年4月1日開設して、まだ1年4月あまりですが、当初より問い合わせが殺到しているそうです。

区内の4歳6ヶ月児の保護者に対して、発達相談を実施し、必要に応じて当施設の『げんき』や総合福祉センター、医療機関などにつなぐことで早期発 見・早期対応に寄与・貢献されていました。特に、療育は、18歳未満を対象としており、保護者の不安を解消し、早期の解決につながっています。今後も更な る活躍を期待すると共に、本区での参考にしていきたいと思いました。

8月18日(水)午前、世田谷区の環境共生住宅を拝見しました。昭和27年に建てられた木造平屋35戸の都営住宅が、平成4年に区へ移管、平成9年に区営・区立住宅として建て替えられたのが、今の住宅です。

キーワードは、 ①人と自然の営みが『巡る』まち。 ②様々な人や生き物が『集う』まち。 ③みんながともに『憩う』まち。 ④そして、時と共に 『培う』まち。このようなテーマは、居住者の皆さんと行政や地域が一体となって、密着したコミュニティーが育ててこられたメッセージだと感じました。

既に、13年が経過しました。風力発電の故障や路面の改修があったそうですが、住宅そのものは70年の寿命を計画しているため、しっかりしていま した。課題は、屋上緑化のため、屋根の防水改良に手間がかかりすぎる点だそうです。改良時期はまだ先ですが、屋上緑化のあり方が問われそうです。

入居募集時の競争率は100倍を超えるとのことです。維持管理が大変だと思われますが、世田谷区のみならず東京首都圏の住宅モデルとして推進していただきたいと思います。

8月3日、区議会熟年者支援特別委員会で区内の介護施設を訪問しました。

平成20年開設した泰山の小規模多機能型居宅介護は、住み慣れた自分の家や地域での生活を続けることが出来るように、『通い』『訪問』『宿泊』の サービスを組み合わせて提供する在宅介護サービス。また、グループホームは、少人数で入居生活を共にする形態で、24時間スタッフが常駐し、生活を楽 しめるようにする施設。在宅介護を支え家族の支援にもつながる泰山の積極的な取り組みには、心から感謝したいと思いました。

また、特別養護老人ホームのワトナールは、地域に密着するスタイルを重視していました。地域に融和しながら、地域の熟年者介護サポーターにも支援の手を借りながら運営する施設の姿には、今後のあり方の参考になると思われます。