バックナンバー: 2008年 12月

 平成20年12月16日、区議会公明党は、昨年オープンした姫路市の防災センターを見学しました。

 姫路市では、阪神淡路大震災の結果として消防と防災など関係機関相互の情報を一元化させることの重要性を学びました。これにより姫路市は、初の免震構造を持つ同センターを作り、教訓を生かすため消防と防災を一元化した総合情報システムを構築。危機管理への対応に格段に進歩した対応が可能になったと話していました。

 平成20年12月11日、区立葛西中学校の日本語学級を見学しました。年々増加する年度途中からの通級生への指導体制の充実が、今後の課題となりました。

 平成20年12月10日夜、江戸川区の介護保険事業計画「中間のまとめ」報告会・講演会がタワーホール船堀の小ホールで開催されました。

 会場には、民生児童委員や介護事業者の方など関係者でほぼ満員状態でした。主催者あいさつの後、福祉推進課の小林課長から中間まとめ報告として、介護保険の開始以来9年間の取り組みを踏まえた第4期計画策定の内容報告がありました。特に、地域で支えるための幅広い知識と理解が求められると共に、安心して相談できる専門的な施設として地域包括支援センターなどの充実と増設が発表されました。この点は、大いに同感です。是非とも促進してほしいと思います。

 この後、講演『認知症を理解するために』〜認知症についての3つの誤解〜として、順天堂東京江東高齢者医療センターの臨床研究部門長 井関栄三氏から、講演がありました。

 平成20年12月8日午後、区議会公明党は、平成21年度予算について多田区長に要望をしました。この要望書には、区内各種団体の方々や日頃から区政にお寄せ頂いたご意見ご要望をもと区民の皆様の声を反映させて頂きました。特に来春予想される「定額給付金」の区内への支給総額が、約100億円を見込まれる中、実施の際には、区内商品券などへの効果的な活用を求めました。(詳細は以下に)

 

 江戸川区長         
 多 田 正 見  殿                                                平成20年12月8日 
                                                                          江戸川区議会公明党 
                                                                              幹事長 北川 浩 
                                  平成21年度予算要望書

 我が国経済は、かつて経験したことのない米国発世界金融危機・世界同時不況の影響を受け、実体経済にも不安が出始めるなど、景気は深刻な状況となっております。本区においても、中小・零細企業をはじめ区民生活への厳しい状況が続いています。
 一方、直面する諸課題として、(1) 国・地方を合わせて1000兆円を超える借金を踏まえ、今後、財政健全化への道筋を如何につけるのか、(2) 本格的な超少子高齢化社会を迎え、子育て、年金、医療、介護の社会保障制度をいかに維持していくか、(3) 地球温暖化対策をはじめとする環境問題、などが山積しています。
 さて、我が江戸川区は、人口67万人を有する大都市に発展し、今後、更に人口増加が予想されます。振り返って本区の取組みを見ますと、数年間にわたる徹底した行財政改革の断行により、健全財政を維持しながら、区民サービス向上を目指した施策を着実に実現している点は、高く評価するものであります。
 更に、本区は多田区政のもと、新長期計画を着実に事業化し、日本一満足できる「わがまち江戸川区」の施策の実現に取組むと共に、今後、老朽化した小中学校校舎の改築や防災対策の強化など、更には人口増加による新たな需要に応えていくための準備も、着実に実施してきているところであります。
 このような基本認識のもと、「人」と「地域」が輝く社会を目指し、「共育・協働」の理念をしっかりと堅持することが重要です。その上で、笑顔溢れる地域に再生し、子育て支援や元気な高齢者のための施策、介護を必要とする高齢者への支援策の充実、安全・安心の街づくり、そして行政のムダ・ゼロなどを着実に推進していくことが求められています。
 以上の視点に鑑み、本区の平成21年度予算編成にあたっては、区民の家庭生活を明るく元気にする生活重視の立場から、下記7分野の課題について要望いたします。
 区長には、要望の主旨を真摯に受け止めて頂き、予算の編成に積極的に反映して頂きたく強く要望するものであります。

                                               記

(1)さらなる行財政改革を推進し、区民生活を高めるための施策の充実を  (5項目)
 本区の将来を見据えて、健全財政を徹底推進し、「区民第一主義」を基本に、区民サービスの向上を目指す改革を。
(1) 強い使命感を持ち新たな価値創造ができる職員の育成により、効率的な行政運営と区民サービスの向上を。
(2) 最新の情報技術等を活用し、更なる区民サービス向上に取り組み、区民にとって便利な区役所の実現を。
(3) 小中学校の改築費や災害対策費、コミュニティ施設の整備費など、将来の財政需要に対する綿密な計画を。
(4) 依存財源からの脱却を目標に自主財源確保の可能性の研究と、公務員の諸手当や区長、副区長、教育長等の退職金の見直しを。
(5) 人口急増の葛西地域における区役所窓口体制の拡充を。

(2)地域経済・区内雇用の再生で、地域の活性化を                         (8項目)
 景気が厳しい局面にある中、区内企業に対する更なる支援策の拡充と、区民各層の雇用対策の推進を。
(1) 予想される定額給付金の支給実施に際しては、区内商品券などへの積極的な活用を。
(2) 新たな融資制度の実施も視野に入れるなど、区内中小零細企業に対するきめ細かな支援策の充実を。
(3) 中小企業の事業承継や再チャレンジ支援策の充実と相談窓口の拡充を。
(4) 新しい区内産業の創出を目指す研究プロジェクトチームの設置を。
(5) 「産学公プロジェクト」等の拡大で、地域経済の更なる活性化を。
(6) 本区の伝統工芸 edogawa3 ブランドや特産物(小松菜や金魚など)等について、区内外への積極的なPRと「えどがわ物産館」(仮称)の設置を。
(7) 都市農業の存続の為、新たな農地の保全制度の創設や、更なる農業振興策の充実を。
(8) 雇用対策として、「ほっとワークえどがわ」や「ヤングほっとワークえどがわ」更 には「マザーズコーナー」事業などの更なる充実を。

(3)次世代育成支援策の充実を                                               (6項目)
 次世代を担う子どもたちの健やかな成長を願い、「チャイルドファースト社会」(子ども優先社会)の構築を目指した本区独自の施策の充実を。
(1) あらゆる角度から保育園待機児の解消を。特例、延長保育等の多様なニーズに応えられる保育施設の充実を。
(2) 乳児養育手当の拡充をはじめ、ひとり親や子育て家庭への経済的支援策の充実を。
(3) 子育てひろばなど、区内全域、地域ぐるみの子育て、児童健全育成の更なる充実を。
(4) 児童虐待防止法に沿った、本区としての機能的な対応システムの強化を。
(5) 親子栄養教室などによる乳幼児期の食育の推進を。
(6) 歩道巻き込み部の段差解消など、子育てにやさしい街を目指すユニバーサルデザインの推進と公共交通機関のバリアフリーの促進を。

(4)医療、介護、障害者対策など、更なる充実を                            (8項目)
 本区独自に築き上げてきた福祉施策の継続と、区民生活の実態に対応した、安心の福祉施策の積極的な推進を。
(1) 「健康長寿社会」を目指す為に、予防重視の医療・介護体制の充実と共に、地域で支えるマンパワーの更なる強化を。
(2) 安心の周産期医療や小児救急医療の体制を確立するため、小児科医・産科医・看護師等の確保や、2次・3次救急医療の更なるネットワーク化を。
(3) 女性専門外来の開設促進、妊婦健診の14回公費負担拡充、不妊治療対策への支援など、輝く女性施策の充実を。
(4) 近年、死亡率が増加する乳がん・大腸がん・子宮体がん等の対策強化のため、がん検診の更なる充実を。
(5) 認知症高齢者とその家族の生活を地域で支援する地域包括支援センターの充実と増設、小規模多機能型居宅介護・認知症対応型共同生活介護(グループホーム)など地域密着型サービスの充実、及び地域の理解を深める認知症サポーターの拡大を。
(6) 高齢者虐待の対策を更に強化すると共に、安心して暮らせる住宅確保への支援や、元気に暮らせる「就労」や「学び」などの多様な施設とメニューづくりの推進を。
(7) 全ての障がい者の方々の個性や人格を最大限に尊重しながら、個々の状況に配慮した自立の為の更なる支援策を。LD・ADHD等の発達障害児(者)支援の充実を。
(8) 障害者(児)の保護者亡き後の施設の充実を図り、地域で安心して生活できる受け皿づくりの取り組みを。

(5)教育・文化・スポーツの振興を                                            (10項目)
 未来を担う青少年の健全育成に向けた「家庭・学校・地域」の一体的な取組みに更なる支援を。また、新しい江戸川文化の振興を応援すると共に、全区民が健康的にスポーツを充分に楽しめる環境の整備を。
(1) 教職員の資質向上に向けて、指導カリキュラムの充実など、指導体制の充実を。
(2) 不登校対策、携帯メールを使ったいじめ対策などの強化を。すくすくスクールの更なる充実を。
(3) 特別支援教育の推進や、日本語学級・夜間学級の充実を。
(4) 区の奨学金や入学資金融資制度の拡充と、「青少年の翼」事業の積極的な推進を。
(5) 小中学校で、社会の仕組みを学ぶ就業体験の更なる充実を。そのために地域や企業、NPO団体、ボランティア等との連携の充実を。
(6) 区内に大学誘致を促進すると共に、スーパー連携大学院構想の実現を。
(7) (仮称)子ども未来館の早期完成をはじめ、青少年の健全育成と生涯スポーツの観点から、更なる施設の拡充を。
(8) 総合人生大学の充実で、社会貢献を目指す方々への更なる支援を。
(9) 学校図書館の充実と、(仮称)東部地域図書館設置の推進を。
(10) 江戸情緒溢れる名所・名物「新川千本桜」計画の早期完成と、本区独自の更なる文化・芸術振興の推進を。

(6)誰もが、安心して暮らせる街づくりの推進を                           (13項目)
 国の内外で発生する地震や風水害等の自然災害に対し、減災社会を目指す総合的な対策の充実を。更に、犯罪の撲滅を目指すなど、快適で災害に強い「安全・安心の街づくり」の推進を。
(1) 犯罪件数を減少させるための、あらゆる取組みの強化を。
(2) 振り込め詐欺など、高齢者をターゲットにした悪質な消費者被害の未然防止や相談体制の更なる充実を。
(3) 多重債務者に関する相談体制の充実を。
(4) 通学路での犯罪防止のため、各地域における通学路の総点検の実施などの対策の充実を。
(5) 危機管理体制の強化を図るため防災センターの更なる整備と、要援護者対策など、あらゆる災害を想定した防災体制の充実を。
(6) 耐震補強工事助成事業の更なる周知徹底を図り、耐震化率95%の早期実現を。
(7) 7割が海抜ゼロメートル地帯の地勢に対し、水害に強い基盤整備を実現するため、スーパー堤防や江戸川三橋の積極的な推進を。
(8) 木造住宅密集地域の整備促進や、簡易トイレや貯水槽などを備えた防災拠点としての公園の整備、更には都市計画道路・土地区画整理などの推進を。
(9) 自主防災組織の整備促進や防災士の積極的な育成など、地域防災力の更なる強化を。
(10) 住宅用火災報知器設置の積極的な取組みを。特に、熟年世帯を中心にきめ細かな支援の実施を。
(11) 南北交通網の充実を目指し、シャトルセブンの本格運行とメトロセブンの実現を。
(12) 交通不便地域の改善を図るバス路線の充実と駐輪場の増設を(瑞江駅、篠崎駅等)。
(13) 歩道巻き込み部の段差解消やバス停の整備、健康の道の整備など、ユニバーサルデザインの推進を。

(7)地球温暖化対策の充実と資源循環型社会の実現を           (8項目)
 地球温暖化対策の推進と自然との共生、ごみゼロ(資源循環型)社会を目指した区独自の積極的な環境対策を。
(1) 使用済み携帯電話の回収ボックス設置など、3R運動の推進で、資源循環型社会の促進を。
(2) ヒートアイランド対策としての屋上緑化・壁面緑化等の更なる促進や、学校の校庭芝生化などの推進を。
(3) 日本一の「エコタウンえどがわ」実現を目指した施策の充実と、「地域エネルギービジョン」の更なる推進を。
(4) エコセンターの自主的な運営に対する支援策の充実で、区独自の省エネ「ガイドライン」を策定し、民間への努力目標を喚起するなど、幅広いエコ意識高揚への取組みを。
(5) クールビズやウォームビズの更なる普及促進で省エネ、CO2の削減を。
(6) 児童・生徒への自然体験学習など、環境教育の具体的なカリキュラムの実施を。
(7) 再生可能なエネルギーの普及を目指し、太陽光発電など自然エネルギーの活用やカーボンニュートラルとしてのBDFなどの普及を。
(8) 温室効果ガス(GHG)削減のため、国民運動の切り札と位置づけられる「エコ・
   アクション・ポイント事業」の導入を。

 平成20年12月7日午後、『環境をよくする絵画コンクール・表彰式』が船堀タワーホールで開催されました。

 主催の中央地区協議会によると、「次世代を担う子どもたちに、『もったいないの心で取り組む、省エネやごみ減量』や『安全で安心して暮らせる街』などの環境に関するテーマで毎年、絵画コンクールを実施。今年度も2,108点もの作品が寄せられ、厳正な審査の結果210点の入賞作品が決定しました。いずれの作品も、感性あふれる子どもたちの、日頃感じている環境への想いが表現された力作ばかりでした。」とのことです。

 表彰式では、喜びと緊張感に溢れた一人一人の方々に、区長賞84点と協議会長賞126点が受賞されました。作品を制作された方々のご努力に敬意を表すると共に、入賞された皆さんには心からお祝いを申し上げます。おめでとうございました。