バックナンバー: 2008年 11月

 平成20年11月30日、大杉小学校PTA主催の大杉祭りに参加しました。校長先生や地元自治会役員の皆さんなど、保護者・地域の多くの方々が参加され、賑わいの祭りでした。特に、6年生のブラスバンドの皆さんは、5年生に引き継ぐ最後の発表ということでした。この1年も見事な演奏でした。本当にありがとうございました。

 平成20年11月29日午後、グリーンパレスで開催された「裁判員制度」の講演会に参加しました。

 東京地方裁判所刑事第11部、主任書記官の小池美智子さんを講師に(1)裁判員制度とは、(2)裁判員に選ばれるまで、(3)裁判員に選ばれてから、(4)実際の裁判では、等々の説明がありました。

 また、約1時間の広報用映画も見ました。その内容は、とても分かりやすく説明されていました。小池書記官によると、講師の派遣を含めて、今後とも普及啓発に取り組みたいと言っていました。

 平成20年11月25〜26日、区議会本会議が開催。

 公明党の代表質問は、(1)中小企業支援策、(2)定額給付金を区内消費にどう結びつけるか、(3)「江戸しぐさ」をはじめとした江戸文化の復興と普及、(4)姉妹都市の拡充、(5)さらなる文化・芸術振興、(6)内部障がい者への理解と支援、(7)新中川「健康の道」のさらなる整備促進、等々。

 また、翌26日の一般質問からは、(1)安心の周産期医療の確保、(2)公共施設における授乳コーナー等の拡充、(3)認知症高齢者の生活支援、(4)環七シャトルセブンの本格運行への取り組み、(5)区民施設での住民サービスに応えた業務サービスの充実、等々。中でも特に、認知症高齢者への生活支援についての内容を紹介します。

(3)認知症高齢者の生活支援について

問、(1)認知症支援のあり方、及び普及啓発の促進について、(2)認知症の方、及び家族が相談しやすい環境の整備について、(3)地域包括支援センターの増設を図るべき、等々の提案。

答、認知症に対する様々な支援をするためには、社会一般が認知症を理解していないといけない。そのためには普及、啓発が重要であり、それにより地域の理解者、協力者、実践者を増やしていく必要がある。相談の場となる地域包括支援センターは必要であり、今後対象者も増えていくので充実させていく。その先、誰がケアするかについては、介護事業者の連携が強化されており、この3つの条件を整えながら対応していく。

 尚、質問の詳細は下記に。

「次に、認知症高齢者の方の生活支援についてお尋ねします。

 先日、重度認知症の独居老人の方について、その生活を心配する地域の方の声が寄せられました。その独居老人の方は、訪問介護サービスを受けています。しかし、誰が来たのか来てないのかも分からず、また、財布の置き場所を忘れてヘルパーさんを犯人扱いするなど、介護事業者もたいへん困惑しています。このため、ヘルパーさんは行きたくても行けない状況になり、しばらくの間、全く介護のない不安定な生活が続いたそうです。
 地域の方は、その老人と長い付き合いがあり、ほぼ唯一の信頼関係を保っていた方でした。ご飯を作って届けたり、ご近所にも声掛けするなど出来る限りの生活支援をされてきたそうですが、それも限界です。行政にも相談されました。その後、区外の施設に入所が決まったとの事です。しかしながら、これで解決と言えるでしょうか。
 一方、認知症高齢者の方のケアをされる区内のある小規模多機能型居宅介護施設では、スッタフが利用者一人ひとりの気持ちに向き合い寄り添い、そして本人の思いや希望を受け止めて、持てる能力を最大限に発揮できるようにと努力をされていました。
 私は、人が認知症になっても、人としての誇りと尊厳が大切に守られ、生まれ育った地域でそのまま暮らせる社会の実現、ノーマライゼーションの精神が重要だと思います。
 本区では、目配りや見守りなど、地域で支える取組みを促進してきました。特に、地域包括支援センターなどを中核にして、民生・児童委員やふれあい相談員、生活サポーターの方々をはじめ、協力団体の新聞販売組合やヤクルト販売、くすのきクラブ連合会等々の支援など、幅広い応援ネットワークが、その住民力を大いに発揮してきたことは高く評価されるものです。
 ところで、11月12日に開催され、7回目を数える「江戸川区介護保険シンポジウム」では、講師の日本社会事業大学学長の大橋謙策氏から、「地域連携」「地域福祉」「地域における『新たな支え合い』と市町村の役割」などについて、有意義な御提言を頂きました。明年から第4期介護保険事業計画が始まる上で、是非とも反映すべきと考えます。
 この中で大橋講師は、ケアのあり方について「息をさせる」ことをケアするのと、「生きる」ことをケアするのとでは全く意味が違う。つまり、支援を必要とする人自らの内にある生きる力が引き出されるようなエンパワメントとしての「新しい支援」。これが要介護者の方の「生きる」力を引き出す新たな支え合いの考え方と言われます。これは、家族や事業者はもとより、地域や行政全てに対するメッセージだと受け止めるべきではないでしょうか。
 更に、イギリスの臨床心理学者トム・キッドウッドが提唱した「パーソンセンタードケア」(パーソンフッド=その人らしさ)では、新たな認知症介護の指針を示しています。例えば、先の重度認知症の独居老人が施設介護に入っても、今までと同じように、ごく普通の暮らし方を基本として、他の利用者との交流の中で自分の居場所を作り、更に地域を感じる活動もできるような支え合いを目指すべきだと提唱しています。介護者の都合ではなく、本人中心の考えで生活を支える。認知症になると何も出来ないと思われがちですが、周囲の理解と支えで、徘徊などの行動も減ってきていると言われます。
 本年10月1日現在、本区の高齢化率は16.9%で、この半年だけで0.2%増え、114,251人。世界の中でも、益々高齢化が進む日本において、認知症患者の割合が増えると、施設など介護事業だけではとても対応できません。地域住民全体の確かな理解とケアにより、認知症の方が早い段階で率直に「助けて!」と口に出来るような社会を実現することが大切と考えます。その為に、以下の3点について更なる取組を求めます。
 1、生きる力を引き出す新しい認知症支援のあり方を、更に普及・促進する。
 2、認知症の方や家族の方が、もっと相談しやすい環境の整備を図る。
 3、その為にこそ、中核となる地域包括支援センター(13カ所)の倍増を図る。
 以上、区長の御所見をお聞かせ下さい。」


  第4回江戸川区議会定例会が下記のように開会されます。

11月20日(木) 本会議(議案上程、委員会付託)

11月25日(火) 本会議(一般質問)

11月26日(水) 本会議(一般質問)

11月27日(木) 常任委員会(議案審査)

11月28日(金) 各常任委員会(請願・陳情等の審査)

12月 4日(木) 本会議(委員会報告及び表決)

本会議は午後1時、各委員会は午前10時開会予定です。

傍聴
  本会議は開催当日の正午以降、各委員会は開会時間前に江戸川区役所西棟3階の区議会事務局で先着順に受付をします。なお、定員がありますので詳しくはお問い合わせください。

お問い合わせ
江戸川区議会事務局 庶務係 電話 5662−5556

 平成20年11月18日、区議会文教委員会を代表して、区立中学校選択制抽選会に立ち会いました。今年度の対象は、13校で1217人。当日の抽選会は、午前9時30分から開始され、410人の当選者と807人の補欠登録者が決定。対象者の保護者へは、21日以降に個別通知され、区立在籍の方は学校を通じお知らせされます。

 特に補欠登録者の繰上げ当選者へは、2月末日までに通知されます。これは、私立中学校など区立校以外への進学結果が、発表になる時期を待つためです。

 平成20年11月12日夜、「地域と連携した介護のネットワークづくり」と題した平成20年度江戸川区介護保険シンポジウムが江戸川区総合文化センターで開催されました。

 講師の日本社会事業大学学長の大橋謙策氏から、「地域連携」「地域福祉」「地域における『新たな支え合い』と市町村の役割」などについて、有意義な御提言を頂きました。明年から第4期介護保険事業計画が始まる上で、是非とも反映すべきと考えます。

 この中で大橋講師は、ケアのあり方について「息をさせる」ことをケアするのと、「生きる」ことをケアするのとでは全く意味が違う。つまり、支援を必要とする人自らの内にある生きる力が引き出されるようなエンパワメントとしての「新しい支援」。これが要介護者の方の「生きる」力を引き出す新たな支え合いの考え方と言われます。これは、家族や事業者はもとより、地域や行政全てに対するメッセージだと受け止めるべきではないでしょうか。

 本年10月1日現在、本区の高齢化率は16.9%で、この半年だけで0.2%増え、114,251人。世界の中でも、益々高齢化が進む日本において、認知症患者の割合が増えると、施設など介護事業だけではとても対応できません。地域住民全体の確かな理解とケアにより、認知症の方が早い段階で率直に「助けて!」と口に出来るような社会を実現することが大切と考えます。その為には、認知症の方や家族の方が、もっと安心して悩みを相談できるように、行政的な受け皿や地域の理解が益々必要だと思います。

 平成20年11月12日午後、区議会熟年者支援特別委員会は、江戸川区瑞江1丁目の小規模多機能ホーム「あひるクラブ」を視察しました。昨年12月に開設したばかりの比較的新しい施設。代表者や責任者の方から説明をお聞きすると共に、利用者の方々の楽器を使った音楽発表もお聞かせ頂きました。

 約1年が経過する施設では、献身的なスタッフの皆さんと利用者の方々との信頼関係がとても良好に築かれていることが窺えました。認知症高齢者の方やその家族を、地域でしっかり支えることが益々求められています。このホームは、その中核的施設として地域の期待も大きいものがあるでしょう。その証拠に、地元地域からもボランティアのお手伝いとして協力されていることにあります。

 益々、超高齢化社会が進む中、認知症独居老人を含む認知症高齢者への理解を更に深めなければと思います。基盤となる地域の理解を促進するために、自治会など住民団体の取組やサポーター養成講座の推進などが今後も重要になると思われます。また、認知症への専門的医療的分野を担う専門スタッフの要請と活動も是非とも必要です。

 イギリス発信と言われる「パーソンセンタードケア」の考え方を、認知症介護研究・研修東京センター長の長谷川和夫氏が主張されています。氏の考え方に私も同感です。地域全体でケアを進めるため、更に促進させたいと思っています。

 

 11月7日、江戸川区立第三松江小学校の開校50周年を祝う記念式典と祝賀会が盛大に開催。この日の早朝は、雨模様になりせっかくの記念行事の運営が心配されました。しかし、式典が始まるやいなや日差しが差し込み、その後、児童の皆さんの南中ソーランや金管バンドのパレードも明るい校庭の中で無事に開催されました。

 先日の大杉小70周年に引き続き今回も、区議会を代表して祝辞を述べさせて頂きました。式典や祝賀会では、通称、『三松』と本校を呼び、『三松』を愛してやまない地域の方々や卒業生、教職員とOBの先生方、そしてPTAの皆さんの、厚い気持ちが一つになり、心温まる一時でした。

 第三松江小学校の児童の皆さんが、心豊かに大きく成長される事を心から期待して、今後とも全力で支えて参りたいと思います。