バックナンバー: 2008年 9月

 本日は、環境費・健康費・長寿医療制度などについて審議。私からは、『安全安心まちづくり運動』について、5年間の評価と今後の取り組みについて質疑しました。

 『 平成15年8月に策定された 江戸川区安全・安心まちづくり運動大綱がスタートして5年が経過しました。私も地元の親父の会のパトロールに参加させて頂いたり、また、PTAを通じて愛用の自転車に自転車表字幕を取り付けています。

 平成14年当時、区内の犯罪総数は17,767件と23区でワースト1。特に自転車泥棒や空き巣が多く、少年犯罪の多さも大きな課題でした。この事態に、町会・自治会、環境をよくする地区協議会、青少年育成地区委員会、保護士会、PTAなど、多くの自主的な取り組みを進める諸団体と行政などが力を合わせて問題を克服するため、この大綱を策定し取り組みの拡大を図ってきました。

 中でも注目すべきは、小岩地区の防犯カメラ。ワンコイン運動の募金により、地域住民が主導的に経費を作り、カメラを設置するなど全国初めての取り組みです。地域住民の皆様の防犯に対する大きな意識の高まりが、見事な成果をあげたものと思います。この他、各地域では各種のパトロール隊の結成やハード・ソフト両面で積極的に取り組まれました。

 そこで、この5年の節目にあたり、運動の総括をお聞かせしたいと思います。当初の目標に対して、如何に抑止力を発揮し効果を上げることができたのか、現時点での分析などもお聞かせ下さい。更に、次の5年間にたいする目標や新たな取り組みがあれば聞かせてください。』

 環境推進課の桑江課長からは、地域住民の皆様方からの協力により確実に犯罪が減少してきた点の報告がありました。また、引き続き、地域の参加を呼び掛けると共に、住民と行政の密接な連携で推進していくとの説明でした。

 本日の3日目は、区民生活費・産業振興費について審議。私は、消費者問題から振り込め詐欺対策と中小企業融資支援等について関連の質疑をしました。

 委員会では、質問内容について他の委員と重なることが良くあります。これは初日から続いていましたが、この日も私の質問は他の委員とバッティングです。委員長の指名が後になったため、観点の異なる内容に限定して質疑しました。

 先ず、振り込め詐欺の新たな手口を意識しての議論です。北区の女性が、親族を名乗る男に「事業で失敗した」などと電話で言われ、計約2000万円をだまし撮られた事件。これは、振り込ませる手口ではなく、被害者宅に金を受け取りに来るという大胆とも見える手口でした。ATMでの対策効果が表れたものか、それとも一過性の犯罪かは今後の経過を見る問題と思います。

 また、民間の宅配ピザチェーンがチラシ配布の協力を無料で申し出られたとの報道には、盛り上がりが期待されます。本区でも、協力の呼び掛けをしてはと提案しました。更に、東京都の取り組みでは、高齢者1万人を対象に『振り込め詐欺被害防止アドバイザー』として委嘱することが発表されました。仲間同士の口コミで高齢者の防犯意識を高める意味では、大きく期待できます。本区でも3警察署で各100人程度が予定されているそうです。意識の奥底まで、しっかり入り込むよう、私も自分の出来る中で応援したいと思います。

 次に、昨年7月以来のサブプライムローンの焦げ付きに端を発するアメリカ経済の不安定感が落ち着くどころか、益々その影響が大きく世界を震撼させる事態になりました。大手証券会社リーマンブラザーズの破綻やメリルリンチの買収など、銀行を含めアメリカ経済はたいへんな金融不安に襲われる中、有効な財政出動を余儀なくされています。

 一方、国内では原油高や原材料高の影響を製品やサービスに転嫁できない中小企業に、相当な圧迫を与えています。本区の中小企業も例外ではなく、区長も何らかの手だてを早急に打つことを表明されました。

 私も、特に中小企業への新たな融資支援を求めて実施を主張しました。遅くとも本年中に実施されるものと思われます。

 9月28日、快晴に恵まれた西小松川小学校の運動会が、多くの来賓・保護者が見守る中、盛大に開催されました。児童の皆さんの精一杯の頑張りが、私たちに爽やかな感動を与えてくれました。特に、午前の部の最後に登場したマーチングバンドは、圧巻でした。指揮者のもと、一糸乱れぬマーチングドリルや一人一人の演技は完成度も高く、来る区民祭りでの発表もたいへん楽しみです。

 児童の皆さん、ありがとうございました。また、準備や片付けなど、運営の皆さんもたいへんにお疲れ様でした。

 2日目、この日は『歳出・総務費』を審議しました。私は、職員の適正な採用と配置などについて質問しました。質疑の概要は下記に。

『 今年度の職員採用についてですが、その内31名の派遣社員を受け入れたと聞いています。本年4月15日に開催された総務委員会での報告では「派遣社員については原則1年、最多で3年。個人情報の適切な処理を徹底」。また、受験者の動向については、「23区全体でも採用辞退者が多く、江戸川も例外ではなかった。民間や国家公務員との二股をかけることで結果的に半分以上がそちらに回った」との報告でした。そこでお尋ねします。派遣社員31名の業務状況と来年度以降の採用についてお考えをお聞かせ下さい。』

 職員課長からは、派遣社員の業務状況については、予想以上に良好と判断との報告がありました。採用は1年と決め、31名分の採用は来年度採用分に検討しているとの事でした。

『 次に、人件費の削減と区民サービスの関連についてお尋ねします。平成13年から開始した健全財政推進本部の取組により、今日、見事な財政再建を果たされたものと高く評価を致します。平成17年度以降の経常収支比率は、適正水準を維持。更に、19年度末には、区債残高を192億円まで減らし、一方では基金残高を915億円まで積み上げました。この間のご努力には並々ならぬ取組があったものと思います。中でも、人件費・職員給の削減は、財政再建に最も影響力を与えたものと推察します。区民サービスを更に充実させながら、人件費を適正に是正されてきたこれまでの取組みと現状、そして今後の課題についてお考えをお聞かせ下さい。』

 経営企画部の浅野部長からは、事業の有るべき姿をしっかり見据えながら健在財政の維持向上に取り組みたいとの説明がありました。

 本日、第1回目の決特委員会がいよいよ開始。私は、特別区財政調整交付金について質問しました。概要は以下の通り。

『 平成20年度の都区財政調整金全体の当初見込みでは、市町村民税法人分の大幅な増収等により、はじめて1兆円を超え、交付金の総額が特別交付金を含めて1兆166億円。過去最高額となったことが特徴的です。また、8月8日の都区協議会で決定された本区の普通交付金額は、897億7500万円で前年増減率はプラス3.9%。依存財源に頼らざるを得ない本区の歳入構造ではありますが、住宅耐震補強工事の助成事業など今年度からスタートした新規事業や区民の命と生活を守るためにはたいへん心強い財源です。

  しかしながら、先の本会議で区長が答弁されたように、法人2税がこの4月6月期に5.6%減となり、アメリカ金融界の影響予測も見えない中、来年度以降は相当な覚悟が必要との見解を示されました。東京バッシングを含め、この財政見通しの悪化は、長期化することが最も危惧されます。

  江戸川区実施計画平成20年度〜22年度の「財政収支の推計」によりますと、歳入に占める財調交付金は3カ年平均で43.2%で、単年度金額はいずれも874億円となっています。この推計に今後、下方修正を余儀なくされるとするならば、区民生活に対してどのような影響が予想されるでしょうか。財調を中心とする財政見通しと区民への影響、及びその対策について、現段階でのお考えをお聞かせ下さい。』

 財政課長からは、今後の見通しについて説明があり、特に、各事業の有るべき姿を基本にするとの考え方が表明されました。また、財調の減収が発生した場合には、基金で不足分をカバーすると共に、行財政改革を進めることでなど、区民への負担を発生させないようにするとの説明です。私は、事業の有るべき姿は、もとより区民生活の向上を念頭に検討されることを訴えました。

 9月20日、鹿本中学校PTAふれあい祭りに参加しました。前日までの大雨により、開催が危ぶまれました。しかし、当日朝の天候回復と地域や中学生の皆さんの協力で、見事に定刻の開会となりました。PTA会長を中心に役員・スタッフの皆様、婦人部の皆様のご労苦に心から敬意を表します。お疲れ様でした。

 また、各種の催し物の中で目を見張ったのは、ゴミの分別回収を徹底しておられた点です。思わず写真も撮りました。左から『かき氷・焼きそば・カレー・フランクフルト』など、容器ごとに分別。また、ラムネのビー玉やアルミ缶のプルタブまで分別回収されており、小さなお子さんにも、見るだけでたいへん分かりやすくなっていました。これは、老若男女にゴミの分別をうまく啓発した取り組みとも思いました。

 本日から、10月21日までの35日間の予定で第3回定例会が開会されました。今定例会、私は決算特別委員会に参加致します。平成19年度執行の事業内容について審査。初めての委員就任に当たり、『各会計歳入歳出決算概要説明』に目を通しながら、猛勉強をはじめました。次年度以降への事業にしっかり反映できますよう取り組みます。

 江戸川区教育委員会は、平成20年度区立小学校(73校)選択制の希望調査を行いました。受け入れ可能数を超えた3校について、通学区域外から希望した方を対象に抽選を実施。

 9月16日、私は区議会文教委員会を代表して、この抽選に立ち会いました。他には、教育委員代表、参加された保護者の代表など併せて3人です。初めての経験でした。都営など公営住宅の抽選と同様の方法です。関係者一同が見守る中、一つ一つ決まります。公平性は確かに守られました。

 9月2日、区議会文教委員会のメンバーとして沖縄独自の教育活動や貴重な歴史資料を拝見しました。

 不登校生の学校復帰や将来の社会的自立を支援する那覇市の自立支援教室『きら星学級』。学校サポートチーム支援員の懸命な取組が着実に成果をあげ、今後益々の充実が期待されます。

 次に、一昨年開館の那覇市歴史博物館を訪問。永年所蔵され、戦火を免れた琉球王尚家等の貴重な伝来品が公開。更にグスクをイメージした県立博物館・美術館では、琉球王国を中心に独自の文化を築いてきた沖縄ならではの歴史資料を拝見。現地ならではのリアリティーを学びました。

 更には、沖縄県平和記念資料館を訪問。20万人を超える尊い犠牲者を出した沖縄戦の模様が克明に記録されていました。また、ひめゆり部隊の生存者の方からもお話を聞きました。語り継がなければとの強い思いを感じます。

 私は、二度と不幸な戦争を繰り返してはならないと、改めて決意をしました。