バックナンバー 2009年 12月

 先日、テレビで、ロシアの気温が例年この時期、氷点下になるのに、何と8℃ということで、毛皮の帽子と手袋をしていない人々がまちを歩くという風景が映し出されていました。温暖化の影響でしょうか、違和感のある映像でした。

 風景といえば、これも先日、山陽自動車道を走っていたときの事。両側には紅葉した樹木が広がる山、山、山。思わず目を見張りました。トンネルを抜けた瞬間に、その光景は目に飛び込んできたのですが、隣に乗っていた母が「わーっ!」と声を上げたほど。赤色、黄色、橙色、緑色と自然が織りなす姿は見事の一言。日本の四季の素晴らしさを心ゆくまで味わった一時でした。

 季節はうつろい師走を迎え、これからいよいよ気ぜわしくなります。健康と無事故を期して、仕事をやりきった充実の年末年始を迎えていきたいものです。
                            
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(1)健康長寿の加古川のまちづくりへ 一般質問を行う!!
 
 12月1日に第7回定例会が開会。12月2日に、公明党議員団から隈元悦子議員と私が一般質問を行いました。
 私にとって本年3回目の一般質問は、健康長寿の加古川のまちづくりを目指した『更なる「ウェルネス都市加古川」のまちづくり構築について』と題するものです。

 1点目に、生活習慣改善の取り組みについて次の4項目を質問。
 (1) 本市における特定健診の結果と特定保健指導の現状について(2)生活習慣と生活習慣病の関係についての所見と対策について(3)食生活改善推進委員の現状と今後の取り組みについて(3)食育の取り組み状況について。

 2点目に脳梗塞・心筋梗塞を予知する検査法について次の2項目を質問。
 (1)本市における脳梗塞・心筋梗塞の死亡率及び介護率について(2)脳梗塞・心筋梗塞を予知する検査法の導入についてのご所見。

 1点目では、生活習慣病にならないようにすることが健康長寿につながることは、わかっていてもなかなか容易ではありません。行政として、生活習慣改善へ向けた施策を、と訴えました。
 2点目は、vol.70でご紹介しました新検査法を加古川市で是非導入すべきと訴えました。
 今回の質問で、これからの健康スタイルを確立することによって、本人、家族の経済的、精神的、体力的な負担が軽減し、延いては、医療・介護の大幅なコスト削減につながればと願うものです。様々な課題は当然ありますが、実現へ向けて、粘り強く取り組んでまいります。

 ▼一般質問原稿の全文はこちら 

 ▼vol.70はこちら 

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(2)朝立ち街頭が公明新聞に掲載!!
 
 これまでメルマガで何度かご報告してきましたが、毎週水曜日朝7時からのJR加古川駅前街頭演説について、このほど公明新聞に掲載されました。

 今回は、共に行っている岸本一尚兵庫県議が報告する形で紹介されています。以下、掲載記事を転載します。

 街頭演説 わたしの工夫/市議と共に地域密着の訴え継続/兵庫県議会/岸本一尚議員

 私は、相良大悟・加古川市議とともに、毎週水曜日朝7時に街頭に立っています。2人で、“目”に見える公明党をめざそうと、2007年11月から開始し、欠かさず継続しています。
 場所はJR加古川駅前。一緒に街頭に立つのは県、市の両方の視点で訴えることができるからです。さらに、去年の年頭からは党員の吉田欣收さんも合流し、厚みを増しています。

 私たちは自身の街頭を“ブログ街頭”と名付け、活動日誌的に、地域の課題などをテーマとし、新鮮さを失わない、親しみを持たれる内容となるよう工夫を重ねています。
 今では「水曜日の朝は公明党」と浸透し、毎回、聞きに来てくださる方も。着実に党理解が広がっていると実感しています。

 ★朝立ち街頭に関するこれまでのメルマガ

 ▼vol.62はこちら   ▼vol.53はこちら  ▼朝立ちのYouTube動画はこちら 

1.更なる「ウェルネス都市加古川」のまちづくり構築について

(1)生活習慣改善の取り組みについて

・  本市における特定健診の結果と特定保健指導の現状について

・  生活習慣と生活習慣病の関係についての所見と対策について

・  食生活改善推進委員の現状と今後の取り組みについて

・  食育の取り組み状況について

(2)脳梗塞・心筋梗塞を予知する検査法について

・  本市における脳梗塞・心筋梗塞の死亡率及び介護率について

・  脳梗塞・心筋梗塞を予知する検査法の導入についてのご所見

 

  公明党議員団の相良大悟でございます。通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。
 
  世間では、健康ブーム到来でダイエットだけでなく、生命に関わる生活習慣病防止の為の健康づくりに心がける方が、増えている昨今であります。
  そこで本日は、更なる「ウエルネス都市加古川」のまちづくり構築について一般質問をいたします。
 
  まず1点目に、生活習慣改善の取り組みについてであります。
  我が国は、1983年に平均寿命が世界一になりましたが、2005年に男性が4位に。生活や食の欧米化が進みすぎた今後は、超長命に生きる人と今よりも短命になってしまう人の二極化が起きると言われています。
  今年、加古川市に講演に来られ「がんばらない」「ちょい太で大丈夫」等の著書で有名な鎌田實医師は、「PPK」即ち「ぴんぴんころり」が理想の健康スタイルと言われます。“健康で長生きしたい、そして逝くときはころっと”というのが、大方の声ではないでしょうか?鎌田医師は、「60代70代で倒れると、内臓の力がある分、介護を受ける期間が長期化する傾向にある。90代まで元気だと倒れても介護の期間が短い事が多い。だから自分の為にも家族の為にも、長生きする事が大事。ぴんぴんころりのコツは健康に長く生きること。しかしこれが難しい。
  高齢者の4、5割が何らかの不自由を抱えている。」と述べられています。
  健康寿命を延ばすにはどうすればよいかというと、言うまでもなく「生活習慣病」にならないようにすることが大切であります。
  高血圧、糖尿病、高脂血症、動脈硬化症や心筋梗塞・脳卒中などの循環器の病気、大腸がん、肺がん、アルコール性肝炎、歯周病などが生活習慣病としてあげられます。生活習慣病の恐ろしさは、自覚症状がなく検診で数値が少々悪くても気にならない。沈黙している病気は、生活習慣を変えない限りなくならない。それどころか生活習慣病は、体に根を張り、深く静かにしかも加齢と共に必ず進み、やがてはっきりと症状が現れる頃には、いくつもの病気が重複してくるというものです。
  そこで注目したのが、長野県茅野市の取り組みです。長野県は、男性の平均寿命1位。女性は3位。しかも医療費は全国1位の低さ。長寿県であれば老人が多く老人医療の対象者が多い事から、老人医療費が高くなって当たり前なのに長野は低い。老人の受診率が低いし、医療を受けるときも治るまでが早い。入院日数も全国一短い。しかし昔から健康長寿だったわけではありません。鎌田医師赴任時の30数年前までは、脳卒中の多発地帯で、脳卒中死亡率は、秋田県に次いで2位の高さでした。特に茅野市では冬の寒さと塩分摂取量の多さから、県下で一番脳卒中の多い地域だったとの事。因みに平均寿命は全国平均以下でした。
  病院のハード面の充実と内科外来で丁寧な生活指導や、保健師、地域のヘルスボランティアの保険補導員と共に「健康作り運動」への取り組み、そして栄養士による料理教室(これは食生活改善推進委員の先駆けとなりました)。これらの取り組みや「歩け歩け運動」が始まるなどして現在に至っています。
  今となっては、各地域で進められている取り組みが全国に先駆けて行われたのであります。本市においても食生活改善推進委員の取り組みや健康相談・訪問指導の実施など行われていますが、今後の効果を期待するものであります。
  さて平成17年に食育基本法が制定され、教育の分野でも食育について取り組まれてきました。食の欧米化やファーストフード化そしてコンビニエンスストアの普及は、子どもたちの食生活に対する正しい判断力を鈍らせている一因になっていることは否めません。
  また生活習慣病につながる一方で参考までに、クシマクロビオティックで有名な久司道夫氏の言葉を紹介します。「肉食が多い欧米では、肉食の少ないアジアの30倍近くも戦争が起きています。欧米のように肉食を続けると、個々がバラバラになる。しかし、穀物を食べていると、和の思想、互いに助け合う意識が生まれる」と。
  最近の若者はすぐに切れる傾向にあると言われます。食の欧米化の影響が大きいのでは?と感じるのは私だけでしょうか?
  決して肉食を全面否定するわけではありません。バランスが大事であるということです。
 
  ここで1点目の質問として、昨年から始まった本市における特定健診の結果と特定保健指導の現状について。
  2点目に、生活習慣と生活習慣病の関係についての所見と対策について。
  3点目に、食生活改善推進委員の現状と今後の取り組みについて。
  4点目に、食育の取り組み状況について
お伺いします。
 
 
 
  次に脳梗塞・心筋梗塞を予知する検査法についてお尋ねします。
 
  我が国では、心疾患・脳卒中の死亡者が毎年30万人以上と言われています。
  厚労省人口動態統計によると平成20年8月現在、死亡原因の第一位は悪性新生物いわゆる がんで29.7%、第2位は心疾患で16.1%、第3位が脳卒中で11.2%。心疾患と脳卒中は動脈硬化性なので合わせると27.3%。更に糖尿病や高血圧性疾患を足すと約3割が血管の病気で亡くなっています。運良く助かっても脳細胞が傷つき、傷害を残し、介護が必要となることが多く、男性の要介護の原因の40%以上が脳卒中の後遺症と言われます。
  私はこの夏、ある書物と出会い、大きな衝撃を受けました。その書物とは、「脳梗塞・心筋梗塞は予知できる」です。福岡県久留米市で真島消化器クリニック院長を務める真島康雄医師が、血管エコー検査で堆積した血管プラークを見つけ、動脈硬化がもたらす病気を予知する検査法を発見した、というものです。
  先月、実際に真島医師にお話を伺ってまいりました。
  脳梗塞や心筋梗塞の危険信号とされる血管プラークをエコー検査で診る場合、これまでは左右の頸動脈の2箇所を診るのが一般的でした。それを右鎖骨下動脈の血管プラークの発見によって、それを診るだけで、その人の食習慣の定量的(数学的)判断が可能になったとの事。更に研究が重ねられ、腹部大動脈や大腿動脈のプラークを合わせて診ることで、右鎖骨下動脈が見えにくい人たちや、右鎖骨下動脈にも溜まっていない少数の動脈硬化の症例も拾い上げることが可能となりました。
  今まさに100%に近い確率で脳梗塞や心筋梗塞の危険度の判定が可能になったのです。そして、その上で適切な食事改善などの指導を行い、様々な病気を防止します。
  この検査法は、昨年9月に日本超音波医学会誌に研究論文を発表、専門家の間で大きな話題と注目を集めました。来年6月には、循環器医のためのハンドブック「循環器臨床サピア」の血管エコーの部で「チャレンジングな鎖骨下動脈エコー検査:新しい領域」と題して発表されます。今後、益々注目を集め、動脈硬化の予防に対する動きが飛躍的に前進するのではないでしょうか?
 
  そこで1点目の質問として、本市における脳梗塞・心筋梗塞の死亡率及び介護率について。
  2点目に、脳梗塞・心筋梗塞を予知する検査法の導入についてのご所見
をお伺いします。
 
  以上で壇上における私の一般質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。

daiGOGO2011
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加古川市 相良大悟
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