調布市での雹被害からの対策
7月15日(火)晴れ
6月24日の雹による被害から3週間が経ちました。
被害当日、床上浸水の被害状況を目の当たりにしました。
被害を受けた方々の心境を考えると、動かずにはいられなく、
6月27日には国土交通省の事務所を訪ねました。
(写真は国土交通省・相武国道事務所の日野出張所)
浸水被害を受けた地域のすぐ目の前には国道20号線があり、
この20号線も当日は14時35分から約1時間半以上にわたり冠水していました。
このときには国土交通省からも調布の現場へ職員が出動していました。
(6月10日にも整備を願い出ていたところだったので敏感に動いてくださったのでしょう)
私は、国道事務所をお訪ねし「対策として何が出来るか」を再度伺いました。
国土交通省からは、雹(ひょう)への対策も含め、
落ち葉を減らすために「けやき」の強剪定を行ってくださることと、
側溝の雨水升を落ち葉が溜まっても流れていくような雨水升を新設してくださる
ことの回答をいただきました。
そして昨日(14日)から国道20号線沿いの「けやき」の強剪定が始まりました。
写真右が国道。左奥は浸水地域。(左奥の道路は1mを超えるほどの冠水)
国道沿いの浸水被害は、こちらの上り車線だけでなく、反対側の下り車線でも起きています。
手厚くガードマンを配置し、剪定業者さんが、バケットのついた高所作業車で
作業を行っていました。
今月下旬には、排水溝(雨水升)も新設工事が始まる予定です。
白線内に見えている雨水升が現在のもの。
このタイプの雨水升から、新しい形のもの(排水性に富む形)に変わる予定です。
先日、7月8日には東京都庁にも出向きました。
(都庁22階・河川部計画課をお訪ねしました)
ここでは、杉並区の善福寺川の取水施設の工事概要(整備としては大型)を伺いました。
(写真は善福寺川:杉並区)
(左側にオーバーフローした水が流れ込み、地下に貯留されます)
そして、規模としては、かなり小さくなりますが入間川の上流端付近の対策も
考えられることを相談いたしました。
入間川に関しては、東京都の管轄は上流端(国道20号線の手前)までで、
国道20号線の下の部分は東京都の管轄を離れることも確認してきました。
(写真は東つつじヶ丘1丁目の入間川の上流端)
では、ここから更に上流側はどうなっているかといえば、
いわゆる「ボックスカルバート」と言われる部分になります。
このボックスカルバートの上部は国道20号線です。
国土交通省では国道の構造部分が管轄とのことで、この中の“水”は管轄外になることも
すでに確認してきました。
よって、この中の“水”に関しては、調布市の管轄となることが明らかになりました。
これは、調布市(都市整備部)にも認識していただきました。
今後、調布市は、冠水及び浸水被害の対策として、道路整備と下水(雨水排水)整備を中心に
入間川の安全確保も念頭に置きながら、より効果的な対策を講じてくださるとのことです。