それは異様な風景だった。

あの港横浜の大桟橋に係留されていた2隻の

海上自衛艦の威容。

いつもは恋人たちのデートスポット、平和の象

徴でもある山下公園から見るあの姿。

きっと、海上自衛隊の観艦式に参加するため

の一風景だろうが、全体をカーキ色に塗装した軍艦。

竹島や尖閣小党の問題が、直接関係はないものと思うが

か、この2艦が領土や領海問題に投入されずに、政府の

外交努力によって解決されることを望む。

そして日本国内にも対中・対韓関係の悪化を前提としたナショナリズムの

高揚があることに強い危機意識を持つ人が大勢いることを忘れないで欲しい。

今、必要なことは“動き”の背景に何があるのかを冷静かつ十分に検討し、

賢く行動することである。

ナショナリズム、ポピュリズムとファシズムの3つのイズム

一気に「負のスパイラル」に陥りかねない、まさに「想定の枠を超えたものだ」。

今の深刻な問題とは・・・日・中・韓に共通する政治状況として、

「権力の弱体化が顕著」なことだ。

そして「政治的リーダーシップの衰退が、右傾化する世論を

制御できなくなっていることだ。

40年前の日中平和条約を取り交わした時周恩来と田中首相を始めとする

時の外交に携わった人々の努力と大人の見識を今思い起こす時なのだ。

いつもは、大桟橋には世界の大型客船が泊まっている。

まるで平和の使者のような誇らしげ気で。

10月6日の大桟橋はまるで怒っているような軍艦が2隻いた・・・。

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