ここに一枚の白黒写真があります。 

今から50年前の昭和37年4月。

私の入学式終了後、クラス別に分かれて集合写真をとった時のものです。

場所は正門を入った内側の広場。

子供たちの周りを保護者が立っているのですが、その中で男性は父一人だけ。

皆、お母さんばかり。

後年、妹が熱を出したため、急きょ母の代わりに父が来たことを知りました。

子どもの入学式に父親が出席することが、まだ珍しかった時代だったのかもしれません。

私が茅ヶ崎小学校に在学した6年間(1962年~1968年)は、東京オリンピックを挟み、まさに高度経済成長そのものでした。

人も街も若く、活気に満ち溢れていたような気がします。

今のように制度が整い、物が揃っていたわけではないけれど、大人から子供達まで「明日があるさ」という言葉を信じ、ある意味とても幸せな時代だったように思えます。

あの頃の東海道線は、まだ蒸気機関車が走っていました。

平屋の木造校舎も覚えています。

いつしか蒸気機関車は消え去り、木造校舎が鉄筋コンクリートに移り変わっていく様を、私たちは子供の目線で校庭から眺めていました。

あの茅ヶ崎小学校で過ごした6年間は、まさに「強烈な成長体験」そのものでした。

父と一緒に写った入学式後の集合写真。

あれから丁度50年がたちました。

今、入学式に出席して感じる事は、「何とお父さんたちの姿が多い事か」です。

この不況の中、大変な思いで会社を休み、仕事の合間をぬって駆けつけてきたのでしょうか。

父親が子育てに参加することが、当たり前の時代になったと言う事でしょうか。

まさに成熟した社会の証です。

茅ヶ崎小学校は今年で120年の佳節を迎えられたとか。

1892年、明治25年の生まれ。

時の総理は伊藤博文です。

以来120年間、戦乱と激動の時代を黙って見てきた我が茅ヶ崎小学校。

成熟した今の社会を、どう見ているのかな・・・。

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