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稲毛区 櫻井秀夫
hsakurai2016@yahoo.co.jp

千葉市議会第3回定例会閉会・総括

千葉市議会第3回定例会が9月29日(金)に閉会しました。
各種議決結果については、下記サイトのとおりです。

http://www.city.chiba.jp/shigikai/kekka-menu.html

衆議院選挙真っただ中ですが、市議会議員の責務として、私なりの視点で本議会の補正予算も決算もまとめて総括しますと、以下の通りになります。

①「脱・財政危機」宣言の解除

なんと言っても、市政最大のテーマである財政危機を乗り越えたことです。
言うは易く行うは難し。
市民生活への混乱を抑えながら、最も困難な事業を着実に推進していることは、もっと評価されてしかるべきかと思います。
執行部だけでなく、議会も「お金(予算)をつけろ」だけでなく、もう少し財政再建に責任感を持たなければといけないのではと、自戒の念をこめて思います。
財政危機を起こした執行部ではなく、財政危機を乗り越えた執行部に対し「市民に謝罪しろ」などと求める発言は、もう倒錯の極みです(笑)。

宣言解除の趣旨はじめ数値などの詳細は、下記サイトで確認できます。

https://www.city.chiba.jp/zaiseikyoku/zaisei/zaisei/zaiseikikikaizyo.html

②中央区役所の移転及び美術館の拡張

中央区役所を現在のきぼーるに移転させ、市立美術館を単体で運営(拡張)させるものです(それに伴い、ビジネス支援センターも千葉駅周辺へ移転)。

この「設計業務委託費」に係る補正予算案に対する附帯決議を提案し、可決されました。
附帯決議の内容は、①工事費用の圧縮、②美術館の在り方の明確化、③さや堂ホールの有効活用、の3点です。

なぜこのような附帯決議を求めたかについて、私見を添えると、発想はいいが、ビジョンが乏しいのではないか、という一言に尽きます。
私は、昨年の議会質問でも求めましたが、子どもが楽しめる交流・体験型の導入は賛成ですし、そもそも千葉市美術館の現代的な企画力を大変評価しています。
さらに、今後新設予定の常設展示でも検討されている、千葉市美術館が所蔵する浮世絵作品のレベルはかなり高いと評判で、東京オリパラを契機に「ジャポニズム展」も検討されているようで、それらは素晴らしいことです。その時期に間に合わせるためには、今回の補正予算による執行が求められます。

しかし、美術館は作品だけがアートではありません。
建物も含めた鑑賞空間から滲み出るものが大切です。(その意味で、区役所の移転は市民の利便性だけでなく、美術館の在り方としても賛成できるものです。)
しかし、当局の説明からは建物の外観や、浮世絵作品を常設展示の目玉にする上での、全体コンセプト(や、それらを検討した形跡すら)殆ど伝わってきませんでした。
そして、オリンピック・パラリンピックのようなビッグイベントに結び付けられると、後付けの議論によって建設費が膨らみ、膨張を止められなくなるケースを近隣都道府県で我々は目撃しています。
そのような趣旨での附帯決議であると、私なりには理解しています。
(現在の展示企画は下記のサイト)

http://www.city.chiba.jp/shimin/seikatsubunka/bunka/bijutukann/suzukiharunobu.html

③千葉競輪場廃止から事業継続への方針転換

廃止予定であった千葉競輪場を民間業者によって建て替え、公営ギャンブルとしてだけでなく、国際的な自転車レースを行える競技場として2020年から新たに事業展開するものです。
何と言っても民間による再事業化であること、千葉市が自転車によるまちづくりを目指していることがポイントかと。
以下のサイトで報道内容が確認できます。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201709/CK2017091402000176.html

④病院事業の収支悪化

 病院については、海浜病院で10月1日から新生児集中治療管理室(NICU)が(低コストで)6床増設されることは、大変喜ばしいことですが、
 何と言っても、最大の課題は、過去最大の赤字額と資金不足比率の発生です。

 これまでの資金剰余から2300万円の資金不足に転じて、初めて資金不足比率が発生したものです。
 比率自体は0.1%で極めて小さいものですが、資金収支の悪化が急速に進むなど、千葉市の財政上、極めて重大な事態ととらえています。

 しかし、個人的には問題はこの資金収支の悪化そのものよりも、議論の在り方に不安を感じました。
 それは、
 ①当初は、当局からも、さほど大きな事案として提示されていなかったのではないか、という疑念や、
 ②重要課題として提示された後でも、議会として上手く対応できなかったのではないか、という反省です。
 
 ①は、事前に議案を検討する機会に、当方からあえて質問して初めて強調されたという印象で(資料を見ただけで気付けよ、と突っ込まれそうですが…)、
 ②は、代表質問で事の重大性が分かる市長答弁があったにもかかわらず、議会(特に委員会)で有効な議論ができたのか、疑問・反省が残ったからです。

 これらの要因は、公営企業会計における資金不足の事態に対して、(議会全体としても?自分だけ?)あまりにも不慣れであった(?)こと、
 病院事業についてはその内容について専門性が高く、ブラックボックスになりがちであること、
 採算が取れない診療科目でも、自治体病院としては政策医療として継続しなければならない面があること、それにより不問にされがちなことなど様々です。

 肝心の資金収支の悪化原因については、心臓血管外科のイレギュラーな問題の発生や必要なスタッフの整備など比較的明らかで、やるべきことは明確なはずです。
 実際に、市長答弁でも、抜本的な経営改革に向け、新病院改革プランを策定すると明言されていました。

 当方の委員会質問では、いつから黒字に転じさせる計画なのか尋ねたところ、平成32年度を目途にとの明確な答弁がなされました。重要なやり取りだったと思います。

 自治体病院は、採算が取れなければ切り捨てる、というわけにはいきません。市民のために守らなければなりません。政争の具にするのはもってのほか。
 今後、委員会としても先進事例の視察を検討するなど超党派で取り組むべき重要課題で、議論の在り方も含めて責任の重さを感じます。

⑤子どもの貧困対策総合コーディネートの創設

 貧困家庭等の子供やその家族に対し、包括的な支援を行う「子どもナビゲーター」を、平成30年1月から稲毛区でモデル的に配置されます。
 詳細な議論は必要でしょうが、来年度ではなく、補正予算により早々に実施される意気込みを評価しています。
 稲毛区役所横の保健福祉センター1階にある千葉市生活自立・仕事相談センター内に配置されるようで、当センターには私は大変お世話になっており、時には連携して個別対応をすることもあり、ある意味楽しみでもあります。

⑥受動喫煙対策への全会一致による推進
 (受動喫煙防止条例の早期制定を求める陳情の全会一致採択と、受動喫煙防止対策を進める健康増進法の改正を国に求める意見書の全会一致採択)

 受動喫煙防止対策を進める法整備を国に求め(公明党提案)、また市でも条例化するという動きが、「全会一致」で可決されたことは大変意義があります。
 その一方で、小規模飲食店など経営・生活に直結する業種もあることから、その中身は慎重に定める必要があります。

 保健消防委員会では、私は当局に
 ①受動喫煙対策を講じた際の飲食店への影響について、客観的な数値はあるのか
 ②東京オリンピック・パラリンピックに向けて、周知も含めた条例制定を間に合わせるタイムリミットはいつか
 と質問しました。

 ①については、オリンピック・パラリンピックでの開催都市では、受動喫煙対策を講じた都市の飲食店で客足が遠のいたことを表す数値がないこと、
 (喫煙者の客足が必ずしも遠くなるわけではなく、また、受動喫煙防止によって子連れの客層が来店しやすくなるなど、引き起こされる現象は複雑なようです。) 
 ②については、「オリパラ開催の前年」との答弁でした。それでは遅い印象ですが、いずれにせよ超党派で協力する必要があると考えます。

⑦北朝鮮ミサイル問題

 本議会でも頻繁に話題に出ました。北朝鮮に抗議し、国に緊張緩和を求める意見書も全会一致で採択。
 それ以上の動きが本議会であったわけではありませんが、当方の個人的な考えだけ付記します。

 北朝鮮の危機を唱えると、あたかもそれだけで「親安倍」であるかのように、「危機を煽るな」「危機を利用して支持率回復を狙うな」などという批判がありますが、現実を無視し、市民の安全を軽視したポジショントークの典型だと思います。
 逆に、ここぞとばかりに国に忠誠を求めるような議論にも組できません。ナショナリズムや精神論ではなく、政府、自衛隊、地方自治体、市民などが「安全」のために果たすべき役割をしっかり遂行することが肝要かと思います。

 どちらの立場でもなく、自他の「生命尊重」の立場から、必要なのは国家への忠誠や現実からの逃避ではなく、安全のための真に合理的な役割遂行であると考えます。

 一般的にもJ-アラートに代表される警戒態勢に対し、冷笑的な態度も散見されますが、議員としては、冷笑的な態度など許されるものではなく、イスラエルや韓国などの先進事例を学んで、日本の市民、なかんずく子どもたちのために、少しでも安全な方法を開発することだと考えます。

   その他のテーマとして、本議会では当会派も含めてLGBT(性的少数者)に関する質問も(なぜか)多く見られましたが、大きな進展がなく、千葉レインボーの会を始めする当事者の方々に申し訳ない気持ちでしたが、議会全体の質問の仕方が有効でなく、今後の議会での取り上げ方を再検討する機会となりました。

 

 以上、駆け足で平成28年度の決算と補正予算等について総括というか、自分なりの問題意識で概観しましたが、慣例にとらわれない熊谷市政では、補正予算でも重要な市政方針が盛り込まれてきます。議会としても、慣例にとらわれず、周到な準備が必要だと痛感します。

今後も皆さまの声を戴きながら、厳正に取り組んでまいります。(一筆書きで、読みにくくて申し訳ありません。)

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