千葉市稲毛区には、大雨による「避難勧告」が毎年のように発令されている都市下水路「草野水のみち」、通称・草野水路が流れています。

その水位が千葉市ホームページの防災ポータルサイトに掲載され、下記アドレスから、現在の水位や危険な水位が一目で分かるようになりました(平成29年から!)
http://gsuishin.komatsuelec.co.jp/opendata/suishin/12/100/index.html

この画面に表示されます↓

縮小版8月13日棒グラフ

縮小版8月13日折れ線グラフ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この課題は2年越しに議会質問で取り上げて参りました。(平成27年第3回定例会、同28年第3回定例会)

大雨の中、カッパを着て自治会長さん達と一緒に水路の現場を監視し、
「当然、大雨で皆さん家の窓も閉めてるし、この豪雨と濁流の音では、全く避難勧告のサイレンが聞こえない。」
と、現場で頭を悩ませ、考えた末の提案でした。(自治会の方々の姿を見て、部屋の中で水位を監視できれば、と思いました。)

このように、以前は現場で「人」が監視していました。↓ 

DSC00253

 

 

 

 

 

 

 

 

https://www.komei.or.jp/km/chibacity-sakurai-hideo/2015/07/page/2/

 

しかし、問題はここからで、
①防災サイト掲載の川の水位情報は、県から提供された情報(なので、市では動かせない。)
②あくまでも防災サイトの水位掲載は「河川」の水位であって、「都市水路」は対象外
③閲覧を目的としていない都市水路の情報をサイト掲載するには、システム改修が必要

などなど行政上のハードルは幾重にも。
それらを、一つひとつ当局に乗り越えて頂いての実現でした。
感謝です。

 

 

 

振り返ると、この防災ポータルサイトで、氾濫したことのない「河川」ではなく、実際に勧告が発令されている「都市下水路」を掲載したことは、行政上の形式でなく生活者の実被害の観点を優先させたことや、県任せではない市独自の水害対策を進めたこと、また、これまでと異なるオープンデータの活用の在り方等、前例に囚われない画期的な取り組みと言えます。

 

 

 

逆に、稲毛区の共産党の市議が、議会で
「草野水路の警報を最大音量にすべきだ」と発言しているのを聞いた時には、
「ああ、音量はとっくに最大になっていて、音量なんかでは解決しないということを、現場にいれば分かるのに…自分が現場に足を運んでいないと言っているようなものだな。」と思いました。
(そもそも、台風や大雨の時に住民が窓を開けっぱなしにして、音を聞くというイメージがおかしい?)

 

 

 

また、2015年7月3日の避難勧告の際には、稲毛駅前で「戦争法反対」などと叫び、署名運動を実施していたため、
「本当に市民の命を守る気があるなら、行くところが違うでしょ。まずは近くの避難所の様子を見に行くべきなのに」
と強い憤りを感じました。

 

 

これからも生命・財産を守る政治を、口先ではなく、行動や結果で具現化できているか、自らに戒めながら精進してまいります。
まずは、これからの大雨にご注意ください!早速、サイトのご活用を!

 

 

※追伸1:2020年11月には稲毛小学校のけやき門側の水路との脇に、浸水等への対策として土のうステーションが増設されています。
詳細は以下のファイルでご確認ください。

稲毛小学校脇の土のうステーション (komei.or.jp)

※追伸2:2022年8月13日の台風では、1分間の間に水位が水路を越え、グラフの表示では間に合いませんでした。

この現場での経験をさらなる教訓に、グラフだけでなく、リアルタイムで水位の画像を配信することが必要であると、翌月の議会で提案しました。

皆様のお力をお借りして、何としても実現して参ります!

#草野水路 #草野水のみち #水位 #大雨 #豪雨 #台風 #稲毛区   #線状降水帯 #ゲリラ豪雨

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稲毛区 櫻井秀夫