市川から袖ケ浦までの千葉港は、日本三大貿易港の工業港ですが、その千葉港を構成する地区の一つである、千葉市の中央港地区では、まちづくりの一環として港湾施設を整備しています。
既に周辺施設にも波及効果が及んでますが、今後、旅客船だけでなく、さらに市民の憩いや賑わいの場となるような創意工夫が求められます。
それに関連して、市民の方からこんな質問を受けました。
「先日終わった市長選挙で、候補者のビラを見たけど、この港湾整備をストップするだけで、47億円も浮くのでは。」
中央港地区の港湾施設整備費は、確かに全体で47億円の予算。
しかし、そのうち国や県の負担を除く、千葉市の負担はそもそも全体の半分。
そして現在の進捗率は既に83%。
今後、千葉市がこの事業で行う予算措置は、残りの4億円弱です。
事業への賛否以前に、ありのままの事実をお伝えしたところ、
「4億…しかも既に83%…だいぶ印象と違う…」との反応でした。
さすがに、その配られたビラも厳密に読み込めば、「47億円浮く」などとは、直接的には書いていないと思いますが、「47億円」や何百億という数字がやたら躍っていたと…
関係者なら笑い話みたいな内容でも、忙しく日々を過ごしておられる一般市民の方々であれば、踊る数字だけに目を奪われることは当然かと思います。
この手の印象操作は、千葉市政だけでなく、国政の場や、現在話題の東京都政でも常套手段となっています。