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稲毛区 櫻井秀夫
hsakurai2016@yahoo.co.jp

夏の市議④:視察

公明党千葉市議団として、今夏は佐賀県や北九州市、久留米市に視察に行かせていただき、若者サポートセンター、エネルギーマネジメントのスマートコミュニティ、広域連携、オープンデータ、子ども食堂などについて学ばせて頂きました。

特に心に強く刺さっていることを二つだけ紹介させていただきます。

まずは、佐賀県子ども・若者総合相談センター長である「NPOスチューデント・サポート・フェイス」代表理事の谷口仁史三との出会いは衝撃的でした。
見かけは威厳や迫力を醸し出すことなく、気さくな優しい青年という印象を与える谷口さんは、
既にNHKテレビの「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介されている方で、その道では有名な方ですが、恥ずかしながら私は詳しく知りませんでした。
谷口さんの偉大さを私ごときが表現するのはおこがましいのですが、対象者との最後の接点は「人」の「心」で決まることを熟知しながらも、接点までのおぜん立て、いやそれだけでなく、接点の在り方そのものも、見事なまでにエビデンスにこだわって「仕組み」として自覚的に築かれていることだと感じました。

個人技に頼ることなく、数字・データを重要視しながらも、どこまでも対象者のニーズを見極めていく、論理的にも詰めていく凄みを感じました。
そこにはクリティカルな視点が常に共存しており、自らの働きかけを常に自省されています。
その視点は、いやおうなしに公的機関にも向けられることもあり、「来訪者に対して、最初に帳票を全て書けというのは無茶で、そんなこと言われたら、相手は逆にこちらを信用できなくなる」との言葉には、少し耳が痛い気がしました。
そのお人柄は、とことんデリカシーのかたまりで、傷ついた若者が受け入れられる状況を作ることに全神経を注がれている印象でした。
例えばそれは、入口には人が「待ち構えていない」ことや、裏から出入りすることもできるようになっていることなど、そんな小さな気遣いにも表れていました。
私は時には、シビアだったり意地悪だったりする質問もしましたが、「待ってました」「よくぞ聞きにくいことを聞いてくれてありがとう」と言わんばかりに、谷口さんは嬉しそうに、見事な三倍返しをしてきました。
真剣な人は、相手の側に立ったアウトリーチへの思考と情熱、そして徹底した組織化に行きつくのか…今後も学ばせて頂きたいと強く感じました。

もう一つは、環境都市としての北九州市の歴史です。
これは本題になかったテーマでした。
本来は、写真にあるように徹底したエネルギー管理を施したスマートコミュニティが視察の目的でしたが、そこに至る過程を学ぶに当たり、別の事項に関心を持ちました。
それは、この北九州市が1960年代に未曾有の公害に襲われながらも、現在では世界に誇れる環境都市へと生まれ変わった奇跡であり、その運動の在り方です。
水俣病などの他の公害問題と比べて、北九州市の公害問題は私だけでなく、全国的にさほど知られていませんでした。
そのこと自体が極めて示唆的な特性から派生しているものです。
つまり、北九州市の公害問題は大きな訴訟問題、対立運動としてではなく、住民と企業と自治体が協力して、事態の打開に当たりました。対立が激化しなかったから全国的にも歴史的にも知られていないのだと思います。
しかも、そのきっかけを作ったのは、地元婦人会のお母さんたちであり、「家庭」でした。
この協力関係は、家族がその企業に勤めていたことに多くを負っており、企業の責任を追及することよりも、対話することが求められたことに依ります。
被害者と加害者としてではなく、市民と企業が向き合って対話し、行政がその仲介した共存関係が成立しました。

このことは、様々な運動が渦巻く現代の社会状況にも大変示唆的です。
東日本大震災での原発被害について東京電力の責任を問う意見が多く聞かれますし、実際もっともであると思います。
ただし、震災直後の現地では、事故の申し訳なさで気後れする東京電力の社員に対しても、「同じ被災者」として多くの避難所で迎え入れ、ともに難局に立ち向かっていたと聞いています。

多くのことを教えてくれた視察となりました。

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