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稲毛区 櫻井秀夫
hsakurai2016@yahoo.co.jp

8.15に想う①:ダークツーリズムと非行臨床の記憶から

 30代までは旅行好きでした。しかも、不謹慎と思われるかもしれませんが、いわゆるダークツーリズムと言われる、戦争被害の跡地をめぐる「観光」も含まれます。
 自分が行った先は、最近渦中の広島原爆ドーム,長崎平和公園,海外ではポーランドのアウシュヴィッツやワルシャワ,北京の抗日人民戦争記念館等々です。(行かせてくれた?練馬区の同志に感謝。)
 私自身は「大人の社会見学」と呼んでいますが、どう呼ぶにせよ、悪趣味で生理的に受けつけないという方もいるかもしれません。なので、写真は変哲のない空き缶の山を選びましたが、この写真はナチスによる大量殺戮で有名なアウシュヴィッツで撮ったものです。
 ナチスが殺戮に使用したとされる写真のガス缶(あえて、ねつ造論争のあるガス缶にしました)だけでなく、殺戮された死者の金歯やメガネ、髪の毛、靴等、ここの展示の独特な手法は、それら物品について、その圧倒的な量を巨大なケースに無造作にぶち込んで見せるやり方であることは、以前、投稿させていただいたとおりです。この写真の髪の毛バージョンは結構キツイので、載せませんでした。
 
 ダークツーリズムにより、戦争への嫌悪感や恐怖心が身体に刻まれる効果があるかもしれませんし、「ここまで人間は残虐になってしまうのか」と間違いなく学べます。
 でも、別にダークツーリズムに行ったから平和や反戦が進むとは言い切れません。人間や特定の国家に対する憎悪や不信、落胆を引き起こす可能性もあり、ダークツーリズムにより個人の意識が必ず「反戦」の方向に向くなどというのは、根拠のない話です。
 
 何が言いたいのか。
 要は、「反戦」とは戦争に反対することのみで成立するのではなく、「平和への思想」、「人間を信じる人間観(あえてトートロジックな表現にしました)」によって成立すると考えます。
 当たり前のことと思われるかもしれませんが、このような残虐なことをしたナチスも人間であり、大量虐殺ジェノサイドは「同じ人間」の所業です。
 ダークツーリズムは、
 「人間はこんなにも残虐な行動をとれてしまう。それでも人間を信じますか。」と私に問いかけます。
 私は答えたいと思います。
 「人類の歴史を見れば、無防備に信じることは到底できません。私にも守るべき友人、家族、御近所さん等々いますから。
 でも、両サイドの理想主義者は私を咎めるかもしれませんが、
 
 最低限の自らの安全を確保したうえで、
 守るべき安全を確保したことにより、可能な限り、じっくりと腰を据えて、
 
 私は、「その人間」を信じ続けて、対話の行動を続けます。それが政治における平和への私の考え方です。」
 これは「人間」を「非行少年」と読み替えても同じです。
 悩みながらも、本気で、そのように実践してきたつもりです。
 (唐突ですが、話はここから急に前職での経験になります。すいません・・・)
 
 そういう意味では、かかわってきた子どもたちにも謝らなければいけないかもしれません。
 なぜなら、私が現場で責任職についてからは、どんなに荒れた状態の子どもとも、丸腰で、笑顔で向き合う勇敢な上司として私が映ったとしても、実は、常に「安全第一」の万全の態勢を敷いた上での行動でした。
 
 でも、だからこそ、反発したり暴れたりする子にも、可能な限りではありますが、それなりに向き合ってこれた気がしますし、それに同僚の協力もあって、子どもも、自分も、同僚もけがをせず、「無事故」でやってこれた気がします。だから、私は特段「大きな器の」人間でもありません。臆病で平凡な人間です。
 (余談ですが、アニメ「機動戦士ガンダム」でカイ・シデンという男性の登場人物が、ア・バオア・クーで突撃するときに述べた、「こんな時は臆病なくらいがちょうどいいのよね。」というセリフが、35年たっても忘れられず、好きです(^_^;))
 前の職場に就職した直後は、「信じた子どもに殴られても、自分は子どもを信じるんだ」という気持ちでしたが、現場で暴力性と教育、健全育成という一見矛盾した要素に揉まれ、わずかながらも考えたのか、「殴らせてはいけない」「危機管理できない状況を作ってはいけない」と考え、それが「子どもを信じること」と矛盾しない感覚を、現場で自分なりに掴んでいきました。
 そして危機管理できない状況は、周囲にも迷惑をかけ、そして何よりも、その子を追い詰める結果になることを経験的に学びました。

 そういう意味でも、かかわってきた子どもたちや元同僚には、現在、大変感謝しています。
 私なりには、人間に対して性善説や性悪説に偏ることなく、両面を併せ持った複雑な実相として、自らの理想を押し付けずに、ありのままの現実を直視し、その上で根底に信ずる(敬う)気持と具体的行動を継続すること、これが自らが心掛けてきたことであり、政治の世界でも目指していきたい人間観です。
 しかしながら、まだまだ勉強中です。でも、試用期間はありません。
 常に勉強、常に向上、常に本番です。今後も御指導お願いいたします。
 
(追伸)今回の投稿は、明らかに、昨今の安保法制法案に係る議論に刺激を受けて書いてますが、自衛隊の運用に関する本法案の内容に限られたものではないので、本法案の具体的な内容に即して公明党の考え方を知りたいという方には、以下のサイトをお勧めします。
https://www.komei.or.jp/more/understand/shudanjiei.html
 法案に対しての私の詳細な考えは、街頭、学習会、家庭訪問でもやっていきますし、一部で既に行っているので、ここで載せるか不明です。それこそ大部です(泣笑)

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