田村さんの演説を聞いて、自宅に戻った彼女は、妖怪ウオッチの「うちわ」を1分間に162回も振れるようになるまで、「うーっ」とうなり声をあげながら、何度も特訓を重ねていました。
両手でうちわを必死に振る幼子の姿は、外形的にはかわいいかもしれませんが、意味合い的には明らかに奇異な行動でした。
こんな寒い季節にうちわを全力で振りまくるって、君は一体・・・
演説会場では、すっかり田村ファンになった娘が「こうさく、がんばれー」と大声で連呼したようです。その娘の叫び声に対し、周囲の方々は温かく微笑んでくれたようで、中には直接褒めていただいた方もいたようです。
その周囲の温かい反応が、その後の彼女の行動を大きく方向付けたのだと私は推測しています。
「こうさく(さん)」を応援することが楽しくなった彼女でさえも、田村さんのいない我が家でその名を連呼することは意味がないと理解しているようで、「意味がある」のは、大人と同じように「応援うちわ」(自家製)をたくさん振れるようになることだと考えたのではないかと。
親の心配とは全く別の文脈で、たくさん振れば、振った分だけ、自分も応援できた、「こうさく(さん)」を応援することになると、彼女なりに理解しているのでは、と思いました。
(次回で最後にします。)