毒ガス弾の無害化処理~住民説明会
千葉市内で発見された化学弾(毒ガス弾)の可能性が高い砲弾の無害化処理等に関する住民説明会
本日、千葉市ハーモニープラザで実施された住民説明会に参加して参りました。
およそ100名近くが集まっておられたでしょうか。
環境省、JFEエンジニアリングからの約1時間の説明の後、質疑応答が行われましたが、ともかく時間が短すぎました。当初のプログラムよりも30分程は延長しましたが、まだまだ議論は尽きず、質問予定者も多数いた中での打ち切りは残念でした。
(14:00~15:30というプログラムでしたが、「説明が1時間、質疑が30分」では、本当に住民理解を得ようとされているのか、甚だ疑問であります。)
大震災の直後ということもあり、市内での無害化処理、液状化した工場内への施設建設には、不安を抱く方が多いのは当然です。質疑への回答には、そのあたりの住民感情への配慮を欠いていると思われるようなコメントも散見され、思わず私も質問をさせて頂きました。(以下3点。)
①周辺住民への周知が十分に図られないまま、「自区内処理」として市内(川崎町)への処理施設建設が決定された。今回の説明会の冒頭は、拙速的な進め方に対する謝罪から入るべきではなかったのか?
②東日本大震災を経て、本件の取り扱い(事業の継続判断等)について、政府ないし省内での協議は行われたのか?行われたとすれば、どのような協議がなされたのか?
③今回の大震災においても、保障(補償)の問題が大きな課題となっている。(砲弾の運搬にあたっては市街地を通らざるを得ないはずだが)万一、周辺住民に健康被害が及ぶようなことがあった場合、その保障(補償)はどのように考えているのか?
①については、震災の影響により今日に至った。②については、協議はしたが「安全性に問題はない」と判断した。③については、周辺住民に健康被害を及ぼすことはなく、あるとすれば敷地内の従業員。同従業員については、労災に則って対応する。との趣旨の回答でありました。
・・・コメントは敢えて書きませんが、会場内は騒然としたままで説明会は打ち切られました。
今年の第一回定例会の一般質問でも触れましたが、国内での事例は福岡県の苅田港の事例のみであります。(苅田港の場合は海底で砲弾が発見されており、苅田港まで船で運搬されております。処理にあたっては、初期の段階は防衛庁が対応し、現在では国土交通省に移管されております。)環境省が主導する案件としては前例のない取り組みであり、今回の震災(原発含む)を経験した今となっては、事業の実施を見直すことが必要では?と私は考えます。