彩の国 手話フェスタ2017 が富士見市キラリ☆ふじみで開催され行って来ました。
手話言語条例が制定され1周年を記念しての行事。
講演においては、手話通訳・要約筆記そして磁器ループの設置がされていました。
主催は、埼玉県内でいち早く条例制定された、埼玉県・朝霞市・三芳町・富士見市と一般社団法人聴覚障害者協会です。
なかでも朝霞市においては、「日本手話言語条例」とし県内はもとより全国初めての条例制定となります。
基調講演では、全国で初めて手話言語条例が制定された鳥取県の次に制定した、北海道石狩市長の田岡克介氏が講師。
条例のできるまで、当たり前の社会を目指して、というテーマで講演いただきました。
当初「手話言語条例」について違和感があったと。
それは、ろう者だけが特別なサービスを受けることになるのかということ。
理解することで、福祉的な視点での条例ではない、言語の立場で言葉はみんなが使うもの、手話は言語であるということから必要であると確信したと。
これは多くの方が、わかっているつもりになっていて、本当に目から鱗が落ちる感がありました。
石狩市では、消防救急隊が手話を使え、高校では新しい言葉として、手話を授業の一環とし「手話語」と呼び取り組んでいると言います。
子どもたちにどう伝えていくかが課題であり、この先、第二言語として普通に受け入れられる文化となるよう努力をしていると。
とても熱い情熱を感じました。
そのあとは、主催都市からの代表と聴覚障害者協会代表理事が登壇し、対談が行われ、各担当者からは条例制定に向けて取り組んできたこと今後についての課題などの話がありました。
「手話言語条例」と一言で言っても、それぞれ特徴があることに興味を持ちました。
朝霞市が「日本手話」にこだわったことのひとつとして、このままだと日本手話が廃れて消えてしまわないか…子どもたちのためにも「日本手話」を守りたいと熱い想いがあったと。
また課題もそれぞれ上げていただき、とても良いヒントも得られ、今後声をあげていきたいと思います。
手話言語条例制定について、埼玉県内の現在の状況は、新たに三郷市、桶川市、ふじみ野市の3都市が制定されています。
今日は、事前に情報交換していた、熊谷市の林 幸子議員(公明党)がみえていました。
進める中で、現在埼玉県で条例制定されたのだから、あえて市で制定する必要はないのでは、という声もあるとか。
もっともな意見であるとも思いますが、でもやはり、ろう者の思いに寄り添うならば、自身の住んでいるまちで「手話は言語」であると、積極的に声を上げてもらえることがどんなに心強く嬉しいことかと思います。
どうか強力に推進をお願いしたいと要望したいと思います。
対談のあとはアトラクションがあり、とても興味深く見させていただきました。
県立坂戸ろう学園寄宿舎太鼓サークル「こばと会」による和太鼓の演奏。
息もぴったりで見事な演奏です。
太鼓の音は体で感じ、バチの動きを見て合わせていると。
そして、*手話ダンスサークル「Inspire」(インスパイア)
ステージ下で指でカウントをずっと取っているメンバーがいて、手話とダンスが完全にリンクしていて゛手話かっこいい!”って思いました。
「手話」をアピールすることの重要性を強く感じます。
帰りには手話の本3冊セットを購入し、今年は手話講座にもまた応募したいと思いました。
イベントについては、ぜひ定期的な開催をお願いしたいと要望します。