日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞社より取材の依頼を受け、1月16日付けの紙面に掲載していただきました。

 「教育」に特化し、週刊でこれだけの情報量を提供しているこの新聞は、全国津々浦々、海外の日本人学校でも読まれています。しかもその範囲は、文部科学省、教育委員会、各地の学校管理職、教師、PTA、議員や民生児童委員まで含み、教育にかかわる人、興味関心のある人まで広範です。

 シリーズ「わがまちこの人」は、教育問題を取り上げる地方議員を紹介する欄で、今回で18回目となります。以下のような内容となりました。

【生徒の荒れと向き合った】

荒川区議会議員 菊地秀信

 一昨年9月まで都内の公立中学校に数学教師として勤めていた。小学生のころからの夢だった教師の道だが、「学校だけでできることは限られている。社会全体が変わらなければならない」と昨年の統一地方選で初当選を果たした。

 約10年の教師生活。生徒指導上の課題が大きかった学校に勤務した経験が胸に突き刺さっている。荒川区外の中学校に務めていたときだった。学区内の小学校の教師が不祥事を起こし、マスメディアで大きく報道された。児童は教師への不信感を募らせた。そうした児童を迎え入れた中学校は荒れた。

 教師の指示に従おうとしない。「同じ時期に赴任した同僚は何人もその中学校を去りました」と振り返る。学校選択制が採用されていたため、次年度に入学した生徒は10分の1にまで減った。

 この学年の生徒が3年生になると、落ち着きを見せるようになった。

 荒川区在住だが荒川区の学校に勤務する機会はなかった。議員となった今、自治体ランキングで教育分野が1位になるなど、荒川区の教育は高く評価されている。まずは、支持者の声に耳を傾けるなどして、勉強に精を出す毎日だ。

 ただ、教育分野の課題は自治体を超えた共通性があるとも感じている。例えば、ベテラン層の教員の指導が通じにくくなっている点だ。保護者の高学歴化などを背景に、教師と保護者の関係が変わった。すると生徒が教師を見る目も変わる。過去に通じた生徒指導が実を結ぶとは限らない。そう考えている。

 ベテラン層の指導が通じなくなると、中堅、若手の教員も苦しむことになる。「ただでさえ、教師の仕事は増えている。悩みを相談できる人がいなくなりました」。

 議会の場では教師の多忙化を扱った。同時に、この問題は教育だけで解決できるものではないとも感じている。

 不況の暗い影が子育て環境の格差を広げている。「最終的には、経済の好転が必要かもしれません。社会全体を改めることで教育環境を改善していきたい」と訴える。

 教師時代は、海外の日本人学校に赴任することを志し、国際協力機構(JICA)の研修会に参加するなどしてきた。そこで、教育を支援する「ファシリテーター」という役割の大切さを知り、議員となってからも大学でファシリテーターを養成するための講座を受講してきた。

 「ファシリテーターは利害が対立する問題を解決する上でも大きな役割を果たします。議員にとってとても大切な能力です」と語る。

 区議会唯一の教師出身議員。まずは教育問題を中心に区民と区政を結び付けることを抱負に掲げている。

(最後に本議会での質問と教育長の答弁を掲載していただきました。)

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荒川区 菊地秀信
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