老朽化進む学校施設
大阪府枚方市を訪れ、市有建築物の計画的な保全の取り組みについて教えていただきました。枚方市では公共施設部に施設整備室を設置し、計画的な管理をすることで施設の保全を図り、長寿命化に向けて取り組んでいます。
どこの自治体でも老朽化した施設で多いのは学校です。戦後のベビーブームに合わせて整備された学校施設は、計画的に整備をしていかなければ建て替え時期が重なり、将来の自治体における財政負担が集中してしまいます。
枚方市においては、学校については施設整備室の中にもともと教育施設を担当していた職員を配置するなど、万全の態勢で学校を管理しています。
荒川区においても、中長期的な公共施設の改修計画を策定する際に参考にさせていただきました。その結果、今後40年間で1400億円の改修費用が必要なところ、計画的な保全・長寿命化によって1100億円までコストが抑えられるとの試算が出ています。
学校施設の長寿命化と有効活用がこれからの課題であると認識しています。