商店街から車で1時間ほど山の中に入った秩父大滝地区。かつて50件ほどあった店は殆ど残っていない。そこで、みやのかわ商店街は月3回有志が交代で出張してくる。

 これまで様々なアイディアを打ち出し街の活性化をしてきたみやのかわ商店街会長の島田憲一さんは、今もユニークな取り組みを始めていた。それは、高齢者が多いこの地域全体が幸せになれる仕組みだという。その名も『おたすけ隊』。高齢者など助けが必要な人は、800円でチケットを買いサービスを受けることができる。

 この『おたすけ隊』に手を挙げた一人、上瀧正一さん。退職後は好きな畑仕事や料理を楽しんできた。おたすけ隊の依頼内容は様々、粗大ごみの処分や犬の散歩、雪かきなど。ボランティアのおたすけ隊員は秩父市内に100人以上いる。さっそく上瀧さんは依頼主の元へ向かう。

 このようなオープニングでドキュメンタリー番組『ガイアの夜明け』に取り上げられたのが今回の視察先である『みやのかわ商店街』です。

 ナイトバザール(夜市)発祥の地である「みやのかわ商店街振興組合」は、1987年10月を第1回目とし、現在第262回目を迎えました。今まで天候等を理由に中止したことは無く、継続して実施しています。

 このナイトバザールが高い評価を得ているのは、最初に実施したことと共に、今まで継続して休止することなく実施していることです。長く継続している秘訣は、第一に「金をかけずに知恵を出す」、第二に「ナイトバザールを自分たちが楽しむ」、第三に「いい加減にやっている」事だと島田さんは言っていました。

 「いい加減」という言葉を辞書で引くと、「①ほどよいさま。適当。と②徹底しないさま。無責任。」の両方の意味があります。みやのかわナイトバザールの場合、良い意味でこの両方を兼ねていると言っていいのではないでしょうか。

 とかく商店街のイベントというと会議会議で一つの事柄を決めるだけでもいちいち了解を取り付け、それだけでイベントを前に疲れてしまいます。みやのかわの場合、そうではなく人を信頼して責任を持たせ、分担して口を出さずにやらせてみる。だから長く疲れずに継続できるのだそうです。

 現在、「活性化の手段」としてのみやのかわナイトバザールはすっかり定着し、市民団体や、地元の行政をも巻き込んで地元の消費者から絶大の支持を得ています。

 最前列でお話を聞いたということもありますが、とにかく島田さんのパワーに圧倒され、1時間以上の講演時間があっという間に終わってしまいました。

 このような取り組みはトップダウンであったり、行政側からの押しつけでは生まれないものであると思います。荒川区の商店街にとってどのような支援が活性化につながるのか、ヒントとなる部分が多い講演を伺うことができました。

コメントは受付けていません。

ブログバックナンバー
カテゴリー別アーカイブ
サイト管理者
荒川区 菊地秀信
kikuchi621@hotmail.com