尼崎市役所内で1月27日から2月2日まで「震災で消えた小さな命展」が行われています。東日本大震災で亡くなったペットの絵を描き、展示が終わると家族に贈っています。家族同様に生活を共にしていた所有者の方はつらい思いと懐かしさに、贈られた絵画を飾っています。今回の展示は複製画ですが、多くの市民が訪れて鑑賞しています。1月29日には、特別講演会が行われました。講師は展示会を主宰する絵本作家の‘うさ氏‘と新宿保険所の‘高木優治氏‘でした。‘うさ氏‘は、東日本大震災が起こったときに宮城県にボランティアで行ったとき、被災者から多くの動物たちが亡くなったことを聞いて絵を描き始めました。その後、「震災で消えた小さな命展」の開催を始め、飼い主から震災で亡くなったペットを絵にしてほしいとの依頼を受けて、およそ100名の絵本作家やイラストレーター、画家の皆さんと一緒に絵を描き始めました。講演では、展示会を始めた理由、家族と亡くなったペットの話を何例か紹介しながら人間も動物も命は大切なものであると訴えていました。新宿保険所の高木氏は、震災時にペット同行避難を取り入れた防災計画を新宿区で策定した話など、ペット防災対策について大変意義のある内容の公園でした。