所感No2. 平成20年4月2日

喧嘩両成敗という言葉があります。戦国時代から江戸時代にかけて、喧嘩をした両者を罰するという日本独特の考え方です。想像するに、ひとつの統治方法として、トラブルが起こることを恐れた権力者が作った法ではないかと思います。

4月1日にガソリン税の暫定税率が失効しました。マスコミの報道や、評論家、あるいはあれほど暫定税率維持を訴えていた知事等の発言は、地方に迷惑をかけないように与野党はしっかりやって欲しいという内容のコメントが大半でした。

これが日本人の生命に刻み込まれた喧嘩両成敗のDNAではないかと思います。真実を追求すれば、どちらも悪いとい うことはないわけで、必ず、一方から喧嘩は仕掛けるものです。いじめについても、いじめている方も悪いけど、いじめられている者もいじめられる原因がある のではないかという評論がありますが、いじめている方が絶対、100%悪いのです。

暫定税率に係る問題にしても、与党が悪いのか、野党が悪いのか。両方が悪いとなっています。私たちが気をつけるべ きは、なぜこのような状況になってしまったのかということです。暫定税率がどうだとか、という問題は税制全体の観点から考えていかねばならないことだと思 います。直ちにそれを廃止すれば、国と地方の税収に大きな穴があき、予算を組み終わって議決された20年度予算の執行に混乱を招くのは必至です。

福田首相は、高度な政治的判断をして、2009年度から道路特定財源を廃止し、一般財源化すると発表しました。野 党は参議院に送られた法案を審議入りしないで1ヶ月以上も放置したうえ、福田首相の修正案を受け入れようとしない。まったく無責任といわざるを得ません。 自分の言い分が通らないと駄々をこねる子供のような言動は許されるものではありません。

しかし、不思議なことに民主党に対する批判が世論として盛り上がる気配もないのです。これが欧米だったらどうなの かと考えます。喧嘩両成敗の考え方が現代にまで続いている日本は自己中心型の島国根性から脱しないと、世界から馬鹿にされるのではないでしょうか。ガソリ ンが25円安くなるというにんじんを鼻の先につるされて、間違った方へ誘導されたのではたまりません。もう少し、大局的な視点で物事を判断できるような一 人ひとりでありたいものです。そのためにも無責任な評論家や書き流しのマスコミをよくチェックする必要があります。

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