高額医療費の改善
先日、市民の方のところへ御用聞きの訪問に伺いました。
医療費の問題で、高額療養費制度を活用しても限度額が高いので、毎月の
医療費の負担が重い。負担を軽くしてほしいということでした。
このように感じておられる方は、他にも大勢いらっしゃいます。
高額療養費制度というのは、医療費軽減のため、世帯年収に応じて一定額
(自己負担限度額)を超えた部分が払い戻される仕組みです。
ところが、現行制度は問題点があります。
1つは、年収約210万円以上790万円未満という広範囲の世帯の自己負担
限度額が一律に8万円余りです。年収が500万円以上違っても負担限度額
が同じなのは不公平感を強く感じますよね。
このため公明党は、年収部分を細分化し、低・中所得世帯の負担を軽減する
よう政府に提案してきました。
この主張に沿って厚労省は、収入区分を現行の3段階から5段階に分け、
低・中所得層の負担を軽減する見直し案を提示しました。
これにより例えば約210万円以上300万円以下の世帯の限度額は4万4千
円と現行の半額程度に軽減されます。
ところが、この見直し案と同時に出してきたのが、患者が受診するたびに窓口
でプラス100円を支払う「受診時定額負担」です。これで見直し案に必要な
3600億円の財源を賄おうという発想です。あまりにも安易ですよね。
公明党は2010年度の決算検査報告書で公務員のムダ遣いが4283億円
に上がったことを取り上げ、定額負担を撤回し、このようなムダ削減で財源を
賄うべきと主張しています。
<今日のお弁当>