8月29日(木)にNPO法人ライフリンクを訪問し、お話を伺って来ました。「ゲートキーパー研修」など自殺対策を積極的に進めている足立区は、ライフリンクと2009年に協定を結び区内の自殺予防に向けた総合対策を推進しています。
私も7月に区のゲートキーパー研修に参加しましたが、ご主人をうつ病による自殺で亡くされたご婦人の体験談に自殺対策の重要性を痛感しました。
足立区では支援が必要な方に対し、いわゆるたらいまわしを防ぎ、責任を持って必要な窓口につなぐいのちを「つなぐシート」を活用、「ゲートキーパー研修」を行い、職員を門番と位置づけ窓口に見えた方の自殺の兆候を見つけ、問題解決につなげる取り組みなど様々な自殺対策に取り組んでいます。
ライフリンクでは支援が必要な方に寄り添い、一緒に問題解決に取り組むパーソナルサポート事業やハローワークに出張して行う総合相談会の実施など様々な取り組みを行っています。
昨年、東京都全体では6%増であった自殺者が足立区では20%減であったとのことで、足立区が真剣に取り組んできたことの成果が少しずつ表れていると感じています。
8月9日(木)いじめ防止対策強化を求める要望書を提出しました。これには、青木教育長が出席しました。
滋賀県大津市で中学2年生の男子生徒が飛び降り自殺した問題で、教育委員会、学校側の保身の目立つ対応は遺族の真相を解明して欲しいとの思いとはかけ離れたものでした。
この事件をきっかけにして、いじめ相談電話の件数が大きく伸びており、決していじめの問題は潜在化していて、なくなっているわけではないことを考えさせられます。
いじめ撲滅にあたっては、教育委員会が毅然とした態度で臨み、学校を指導・監督し、いじめの事実を早期に発見し学校全体で対処してゆく仕組みも必要です。
足立区議会公明党として以下の7項目を要望書として提出しました。
①「いじめはいじめる側が100%悪い」との考え方の徹底
②いじめの実態を正確に把握するため、アンケートなどの継続的な実態調査の実施
③いじめの兆候を早期に発見できる体制の構築
④被害者の保護や加害者への措置、両者の心のケア、再発防止など、いじめ対処の基本原則の徹底
⑤スクールカウンセラーの有効活用
⑥いじめの実態を隠避せず、教職員、校長、教育委員会の情報の共有化
⑦保護者と地域、学校が一体となって、いじめを予防する環境づくり