ことばの軽さ
2010/11/09 11:01
民主党政権が誕生して一年あまり。
様々な政策的行き詰まりが明確になっているのはもちろんのこと、閣僚の、そして与党幹部の「ことばの軽さ」を痛感せざるを得ません。
沖縄の普天間基地移設問題、「最低でも県外」と国民に訴えて昨年の衆議院選挙を戦ったのに、政権を担ったとたん従来案の辺野古沖に戻してしまう。沖縄県民の皆様へのお詫びも、国民への説明もされない。何の反省も感じられません。
「クリーンな政治」と声を発しても、小沢元代表の疑惑解明に何も応えようとしない。それどころかマニフェストで企業団体献金の禁止を訴えながら献金復活をしてしまう。
鳩山前総理にいたっては、「総理大臣は最高の政治活動であり、次の総選挙には出ない」と宣言していたのに、何の説明もためらいもなく、次の出馬に変わってしまう。
尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に関するビデオ問題。衆参予算委員会の厳格な協議と理事のみの上映に反し、簡単に流出してしまったことについても、政府責任者としての反省と今後の対策への決意もない。まるで人ごとのようです。
政治家は国民に「ことば」で政策や主張を訴えます。その「ことば」がこのような軽さでは国民は何を信頼していいかわからなくなります。
政権の未熟さを感じざるを得ないし、強い憤りを覚えます。
心の医療とケアおよび心の探究
2010/10/15 13:33
精神疾患や心身症の心の医療、あるいはがんの緩和ケアや認知症患者の心に配慮したケアなど、心の医療・ケアの重要性が広く認識されるようになってきました。
最近参加した「終末期患者さんの心のケア」の研修会では、「患者さんの訴えているサインをキャッチする能力を高め、“良き理解者”になることが重要」で、そのためには相手の訴えを“反復”し、聞き返してあげることで心が開かれやすいことを学びました。
「うつ病認知行動療法に関する技術研修会」の視察では、この治療を行う人は、まず患者さんと心の通う関係を築く必要があり、そのためには“共感”能力を高め、対話技術の向上を図り、対話の中で相手から「そうなんです」という言葉を引き出せる能力を修得することが重要と分かりました。その上で、「心の仕組み図」などを活用したカウンセリングで、患者さんにものごとを認知する上での偏りや行動のクセがあることを気づかせ、前向きの生き方に修正していく治療法であることを学びました。
これらのことから、医療従事者は患者の良き理解者となるため“共感”能力を高める必要があることを再確認しました。このことは、社会で生きる人間すべてにとって大切なことと思われました。
さて、脳科学の近年最大の成果の一つとされる「ミラーニューロン」の発見は、この神経細胞が他者の心的状態の推定や行動学習、言語活動などに関係していると考えられることから、私たちの脳と心の関係の解明に大きなヒントを与えました。
「ミラーニューロンの働きにより相手の気持ちを慮ることができるからこそ、対話によって心を通わせることもできるのです。……私たちの社会の現状は、脳の本来的潜在能力に追い付いていません(茂木)。……脳には、相互の理解と協調を助ける神経細胞がある。……私は人間の生命に本然的に具わった豊潤な社会性や、平和への志向性に、改めて感銘しました(池田)。」(池田大作×茂木健一郎往復書簡「科学と宗教、その間の壁は破れるのか」『中央公論』2010年4月号)との言葉は脳神経外科医として、また、政治家として大変示唆に富むものでありました。
天空の産業遺産で地域活性化! 「東洋のマチュピチュ」に感動
2010/10/08 17:02
産業遺産を活用した地域活性化の可能性を探るため、「東洋のマチュピチュ」「四国のインカ帝国」と言われている愛媛県新居浜市、旧別子銅山の東平(とうなる)地区を視察。 地元の真木増次郎、真鍋光、藤原雅彦の各新居浜市議が同行した。
別子銅山は、日本三大銅山の一つで、1691年から1973年の閉山までの約280年間にわたって、日本の近代化を支えてきた。2007年度には、経済産業省の近代化産業遺産に認定されている。
標高約750mの山中にある東平地区は、大正5年から昭和5年までの間、別子鉱山の採鉱本部が置かれ、社宅・小学校・劇場・接待館が建てられるなど、昭和43年に休止するまで町として大変な賑わいをみせていた。当時は約3800人が暮らしており、多くの施設が現存している貴重な産業遺産。観光客も2008年8500人から本年は8月までで、約4万人と急増している。
新居浜市運輸観光課・菅原さんの案内で、東平歴史記念館、鉱物輸送用の鉄道、鉱石を一時的に貯蔵する巨大な貯鉱庫跡など見学。東平の歴史や往時の生活文化をジオラマ、地形模型、写真、映像などで紹介。銅にかかわる製品や鉱石なども展示されており、大変興味深い。菅原さんの説明もわかりやすく、大変参考になる。ひときわ目を引く「索道基地・貯鉱庫跡」は重厚な花崗岩造りが、「東洋のマチュピチュ」と称されている。産業遺跡の歴史と存在感また自然の素晴らしさに感動である。
産業遺跡の教育的価値は高く、さらに啓発促進や地元観光業活性化のためにも道路整備など改善も必要。世界遺産登録の目標もあり、ふるさとの文化遺産のこれからが楽しみだ。
視察後、高齢化率50%を超える旧別子山村の村民の方々と懇談会を実施。買い物等の交通の確保や医療・介護の支援、雇用など地域産業活性化など過疎地域の切実な声をうかがう。今後、公明党としてしっかり取り組むことをお約束する。
農作業死亡事故ゼロを目指して
2010/10/04 15:22
「悲しみの連鎖」を断ち切りたい。農作業による死亡事故を撲滅しなければならない。
農作業による死亡事故は08年に374件であった。1971年の調査開始以来40年。87年の347人が最低で毎年400件前後で推移している。この間、農業就業人口は減り続け、ここ20年間でも222万人が減少し現在260万人である。そして平均年齢は65.8歳となった。対就業人口の死亡事故発生率が悪化し、死亡事故のうち高齢者の割合は約8割となっている。
そして驚くべき事に死亡事故数は、都道府県が保健所の死亡小票を調べた結果であり、負傷事故の件数は把握すらされていない。死亡事故にいたる「ヒヤリ」「ハット」、また負傷事故はその数百倍はあるだろう。しかし、報告され取りまとめられる事になっていないのが現状である。また、農業者は労災保険に特別加入が認められているが、4%程度の加入にとどまっている。加入率を高めなければならない。
公明党の農林水産部会では過日、農機具メーカーを視察し事故防止の取り組みについて意見交換の機会を持った。メーカーも安全な機械の開発、販売、そして安全講習に努めていることも分かった。
農業者、農業団体、農機具メーカー、行政そして政治が一体となっての取り組みが必要である。なかんずく死亡事故低減の具体的目標を決め、法律の整備は喫緊の課題である。
水道水を飲みますか?
2010/09/08 10:38
皆さん、お元気ですか?これだけ暑いと、毎日消費する水の量も半端ではありませんね。
先日、鳥取県米子市を訪れた際、同市の経済活性化会議の会長から「米子の水道水は日本一ですよ」「是非、水道水を飲んでください」と言われました。
米子の水道水は、昨年11月のサンデー毎日「日本一激ウマの水道水はココだ!」において、「専門家が絶賛する『よなごの水』」と紹介されました。
大山の伏流水が300年かけて浄化されたもので、それを地下からくみ上げています。いわば大自然が浄水場そのものなのです。
「日本一美味しい水道水なら、世界一美味しいはず。水道水を活かした産業活性化をしたい」と、同会長は力説。
例えば、他県からの企業誘致。コンデンサー製品の絶縁紙で世界一のシェアを誇るA社は、米子へ工場進出します。決め手は水でした。
水と観光をセットにする試みも生まれ、米子市水道局は大人でも見学できます。さらに、水道水はペットボトルでも市販されています。
私も7年ぐらい米子を訪れていながら、水道水自体が美味しいということは恥ずかしながら知りませんでした。
米子の事例を紹介しましたが、日本各地には世界に誇る「水」があり、「水道」インフラがあります。
水道水がそのまま飲める国は、世界ではごくわずか。浄水方法の進歩で、水道水の味も改善されてきました。ただ、耐用年数を超えた水道管が増えてきたことは見過ごせません。
水ビジネスが世界中で注目されていますが、水資源は古今東西でデリケートな問題です。日本は、ライフラインの「水」や「水道」をビジネスという観点だけでなく、環境、文化、治水、安全保障といったトータルな視点で捉えていくべきです。
国内にも水不足に悩む地域はあります。節水型のまちづくりも、水循環システムも日本が世界に貢献する技術や制度としていくべきではないでしょうか。
最後に、「水」は調べれば調べるほど、奥が深いと実感しました。身近な存在ですが、多すぎたり、少なすぎたりすると問題になります。皆さんの色々な意見を聞かせていただければと思います。
「うつ病」で知人を失って
2010/08/28 20:19
先の参議院選挙において、公明党は「新しい福祉」を最重点政策として位置づけて戦った。「新しい福祉」とは、従来の社会保障制度の充実に加え、うつ病、家庭内暴力、不登校など病んだ心が人生に脅かす深刻な事態や不安定な雇用、独居老人問題など新たな社会問題に対応する試みである。
最近、身近なところで、前途有為な壮年2人が、相次いで自ら命を絶った。1人は「うつ」の症状にあったと聞いたが、若い頃から知っている2人だけに、その驚きと失意は言葉では言い表せない。
日本の自殺者数は、この10年、ずっと3万人を推移している。その原因・動機の大きな要因の1つがうつ病(経済・生活問題に次ぐ)で、年々増加し、今は100万人を超している。公明党は、うつ病や不安障がいなどの早期発見から社会復帰まで支援する総合的な対策の推進を掲げたのである。
また、100歳を超える高齢者の所在不明が連日報道され、世間を驚かせている。単なる行政上のミスという面もあるが、その背景にある核家族化や地域コミュニティーの崩壊など、日本の社会で、高齢者をとりまく厳しい現実が改めて浮き彫りになったともいえる。希薄化している人間関係を回復し、人々が希望をもって地域・社会の中で生きられるよう、努めなければならないと痛感している。
私たちは、地域ボランティアを育成し、行政だけでなく民間とも連携した地域の支援体制を強化することを考えている。
公明党は、「新しい福祉」で掲げた政策を着実に推進し、安心な社会の実現に全力で取り組んでいきたい。
15年先を目標に「富国強芸」で国作り
2010/08/12 13:59
NHK大河ドラマ『龍馬伝』を毎週欠かさず、興奮しながら見ている(もちろん、放映後しばらく経ってからDVD で見るのだが)。「江戸」期260年の停滞を打ち破る、幕末の胎動から感じるところはまことに多い。「明治維新」は世界史でも稀なる流血の少なかった市民革命といわれるが、すべては、龍馬が全人的衝撃を受けた「黒船来航」から始まった。
明治、大正を経て昭和20年へと続く80年の歳月は、「富国強兵」の旗印のもと、日本国家の興亡を跡付ける。ペリー来航に目覚めた日本は、やがて清やロシアを破り、遅れてきた帝国主義国家として“狂乱の季節”を過ごす。挙げ句は、マッカーサー凱旋に象徴されるように、一国滅亡の憂き目に直面する。以来65年。その間の旗印は一転「富国強経」。つまりは経済至上主義。1985年の「プラザ合意」をピークに、つかの間のバブル絶頂期は破綻。“失われた10年”は今やさらに10年の自然延長の兆しすら漂う。
この苦境、手詰まりをどう打破するか。明治、昭和と違って平成は、一見「平和」に見える分だけ、前二者の時のようには社会の仕組みを根底的に変えることは難しい。その一方で閉塞感は高まる一方。新たなるファシズムやニヒリズムの到来を憂える論者も少なくない。
あと15年経つと少子高齢社会もピークを迎える。その時は、ちょうど戦後80年に。これを目標に、新たな旗印を掲げて(ちなみにそれは「富国強芸」が望ましい。即ち、文化・芸術大国を目指す)新しい国作りに向けての大論争を起こすべきではないか。
国民目線に立った国会改革
2010/08/12 13:52
公明党は、臨時国会召集日の7月30日に、他党に先駆け、国会議員の歳費日割り法案を、衆議院に提出しました。党政治改革本部事務局長の私も法案提出に同席しました。
「6日間しか働いていないのに、7月分1カ月をもらうのはおかしい」という批判の声があがるのも当然ですし、国民感覚に合った制度に一刻も早く改めなければならないとの思いで、公明党が先頭に立って取り組みました。
公明党は、これまで庶民感覚とかけ離れた国会議員の特権に国民目線から鋭いメスを入れ、一貫して廃止や見直しの議論をリードし次々と成果をあげてきました。
具体的には、継続25年以上の議員に対して支給される肖像画作製費(100万円)と特別交通費(月額30万円)の廃止。勤続50年以上の議員に対して終身支給される憲政功労年金(年間500万円)の廃止。国会議員互助年金(議員年金)の廃止など、強力に「国会改革」を推進してまいりました。
私どもの法案提出が議論の呼び水となり、8月3日に与野党は、国会議員歳費の日割り支給について、参院選で初当選した議員と返り咲いた議員らを対象に、一部を自主返納できるようにする歳費法改正案を今国会で成立させることで正式に合意し、6日の参議院本会議で可決、成立しました。また、歳費を月割りから日割りに改める抜本的な制度改正は、公明党など野党が法案提出したことを踏まえ、秋の臨時国会までに与野党間で協議を行い、抜本的な法改正の結論を出すことになりました。
8日間という短い会期内に、国会議員の歳費の一部を自主返納できるようにする歳費法改正案が成立したことは、国民の声が国会に届いたことになり、一歩前進ですが、本来の私ども公明党の考え方からすれば、歳費に限るのではなく、文書通信交通滞在費と公設秘書の給与も日割りにするのが筋です。私どもが提出した法案は、これらも日割り支給の対象にする抜本改正の内容となっています。秋の臨時国会で公明党案の成立をめざし、さらに国民目線に立った国会改革をリードしてまいります。
「いのちを守る政治」実現に全力
2010/07/29 11:27
支持者の皆さまの並大抵でないご支援により、第22回参院選挙の比例区で4期目の当選をさせていただきました。
当選確実が打たれたのは投票日翌日の午前7時を過ぎており、一時は、覚悟を決めました。これからの6年間は生まれ変わった決意で戦い、歴史を残す決意です。
集中豪雨が各地に大きな被害をもたらしています。私はこのうち岐阜県の被災現場を直ちに調査し、お見舞いを申しあげました。
避難勧告をもっと早い段階で出すことはできなかったのか、道路通行止め規制はなぜ行われなかったのか、河川改修の進め方に問題はなかったのか、間伐が行われていない山林の整備をどうするのかなど、多くの課題が提起されました。
長年、地域にお住まいの方も、これほどの雨量は経験したことがないと言われます。時間雨量の想定を見直すことを初めとして、これまでの常識にとらわれない災害対策が必要であると考えます。
ねじれ国会でキャスティングボートを与えて頂いたことを活かして、「いのちを守る政治」の実現に全力で取り組んでまいります。
真面目で誠実に生きる姿勢
2010/07/23 15:20
皆さま方のお力により、7月11日、参院選で選挙区3人、比例区6人の当選を果たすことができたこと、心より感謝の思いです。
私たち公明党は763万9432票の重みをしっかりと受け止め、今まで以上に世界平和と一人一人の幸せ実現のために実効ある政策を実現し、お返ししていきたいと思っています。
選挙期間中、どのような場所においても私が言い続けてきたことは二つ。一つは公明党の支持を一人でも多く広げていきたいこと、それが公平公正な社会をつくっていく基盤になると固く信じているからです。
そして二つ目は民主党の横暴な国会運営に激怒していた私は、これでは日本が崩壊していくと思い、絶対、民主党に過半数を取らせてはならないという決意を持っていること、どんなことがあってもこの選挙においてその二つを達成したいという思いを熱く、強く訴えてきました。
その二つは少なくとも結果を見ることができたと実感しています。763万余票を頂くことができたのは、常日頃の支持者の方々の、誠実で真面目な人間関係、絆の構築以外の何ものでもないとの思いです。
選挙中に多くの方から、支援者の方々が日常生活の中で細やかに手を差し伸べ、それが大きな力や励ましになっているというお声を頂きました。そうした積み重ねの結果が、どのような状況にあっても変わることのない揺ぎ無い基盤として公明党の存在があるのだと確信しました。
多少の票の増減があったとしても、マスコミの毀誉褒貶の影響を受けることなく、各自の聡明な判断によってこれだけの票をいただくことができる公明党は、党を支持してくださる一人一人の日常生活の真面目で誠実な生きる姿勢の結果だと痛感する時、心より敬服し、胸に刻んでいきたいと言い聞かせています。